ホンダと真逆? メルセデス、F1チームとAMGの関係強化「技術のさらなる活用を目指す」
メルセデスはF1への取り組みを強化し、2021年からグランプリチームとAMGの関係を強化する計画を立てている。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
メルセデスは、10月6日に投資家に向けて新たな世界戦略を発表。電動化に向けて全力で取り組むと明らかにした。
これには電気自動車の新シリーズの他、マイバッハやGクラス、EQ、AMGなどのサブブランドにおける具体的な取り組みも含まれている。
すでにF1の技術をふんだんに採り入れたAMGのハイパーカー『プロジェクト・ワン』が来年発売されることになっているが、F1チームとAMGの関係は更に強化されることになるようだ。
F1チームとAMGはマーケティング面でより緊密な関係を築き、レースの開発現場からロードカーへの技術移転に関する協力関係も強化される。
これにより、メルセデスのF1マシンに入れられているAMGのロゴは、今よりも大きな存在感を持つようになると予想されている。
メルセデスのCEOであるオラ・カレニウスは、投資家に向けた電話会議で次のように語った。
「我々はF1で開発された技術をパフォーマンスハイブリッドに活用する。将来的には他のエキサイティングな技術にも取り組み、それをAMGのマシンに反映させていく」
「プロジェクト・ワンは、F1のパワートレインを活用し、市販車に落とし込んだクルマだ。だからAMGのためにF1をさらに活用してくことは自然なことだよ」
世界中の自動車メーカーが電動化に向けて大きな課題に直面している中、ホンダは2021年限りでのF1撤退を決断。カーボンニュートラルの実現を目指し、F1で得た技術・人材を活用するなど、経営資源を集中していくとした。
対してメルセデスは、F1の価値と技術的なチャレンジが将来に向けた鍵だと考えた。AMGとF1の関係を緊密にし、現在のF1インフラを活用して市販車技術を次のレベルへと押し上げようとしているのだ。F1で培った技術を活用するという点では同じでも、ホンダとは真逆の方向に舵を切ったと言えよう。
その一例として、メルセデスは『ヴィジョンEQXXテクノロジー』プログラムの一環として、現在のバッテリーで実現可能な範囲を超えた航続距離を持つ電気自動車を開発したいと考えている。このプロジェクトのために、メルセデスのPU開発拠点であるブリックスワースのハイパフォーマンス・パワートレインズから、F1スペシャリストがシュトゥットガルトへ派遣されることになっているという。
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