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契約問題も背後に? インテルラゴス、ブラジルGP中止決断のF1を批判「理由に筋が通っていない」

ブラジルGPのプロモーターは、今季のグランプリ開催中止を決断するというF1の決断を批判し、その理由に異議を唱えた。

Romain Grosjean, Haas F1 Team VF-19, leads Kimi Raikkonen, Alfa Romeo Racing C38, Kevin Magnussen, Haas F1 Team VF-19, and Antonio Giovinazzi, Alfa Romeo Racing C38

写真:: Mark Sutton / Motorsport Images

 7月24日(金)、F1は今季南北アメリカ大陸でのレースは開催されず、カナダ、アメリカ、メキシコ、ブラジルでのグランプリは正式に中止となることを発表した。

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 インテルラゴスのプロモーターとして、ブラジルGPの開催に40年携わってきたタマス・ロホニーは、今季のレース開催を望んでいたが、今週F1からの書簡を受け取り、2020年の開催スケジュールから外れることを知ったという。

 この書簡では、ブラジル国内での新型コロナウイルス感染のデータが引用されており、5つのチームがブラジルでのレースについて具体的な懸念を表明したと付け加えられていた。

 ブラジルは、コロナ感染者が200万人を突破。感染者の増加ペースが鈍る兆しはなく、この1ヵ月間で感染者が倍増している。

 一方、インテルラゴスはF1オーナー企業であるリバティ・メディアと難しい関係にあるのも確かだ。

 2017年、インテルラゴスは補助金の撤回を受けて資金難に陥ったが、かつてF1を統括していたバーニー・エクレストンと、2018年から2020年まで開催権料を支払わなくていいという契約を結んだ。リバティ・メディアは、F1オーナーとなってからこの事実を知った。

 リバティ・メディアは、サンパウロにあるインテルラゴスではなく、リオデジャネイロに新設されるサーキットでのブラジルGP開催を希望している。ブラジルのジャイール・ボルソナーロ大統領もこの案に賛成しており、インテルラゴスのグランプリ開催契約が切れる2021年から、リオでの開催を望むコメントを繰り返している。

 ロホニーは、2020年のレースは不可抗力によってのみ中止されるべきであり、F1側から提示された理由はこれにあたらないと考えている。そしてサンパウロにおける新型コロナウイルスの状況は、指摘されているよりも悪くないと主張した。

「まず、このレース中止は我々を驚かせるようなものではなかったが、私はその背後にある理由、開催中止の正当化を受け入れることはできないと言わざるを得ない」

 ロホニーはそうmotorsport.comに語った。

「彼らはブラジルでのウイルス感染率について話している。ブラジルは大陸にまたがっている国であり、それはたとえばカリフォルニアとフロリダを比較するようなものだ」

「サンパウロ州と市にはデータがある。このデータはFIAの医療委員会に提出されている。実際、サンパウロの数値を比率ベースでイギリスと比べると、サンパウロの方がはるかに優れている。ブラジルとイギリスを比べてみてもそうだ」

「FOM(フォーミュラ1マネージメント)から受け取った開催中止の通知を読んだが、それは筋が通らない。レースを中止するために生み出された、こじつけのような理由だった」

 ロホニーは、インテルラゴスが安全にイベントを開催できたと確信していると主張した。

「彼らは我々だけでなく、市などにも相談したか? 我々に彼らの開催プランをプレゼンしてもらえないだろうか? 彼らは100%安全な開催計画を得られたはずだ。それは存在している。インテルラゴスは先週、レース開催に向けてオープンされたんだ」

「FIAは10ページにおよぶ非常に複雑なプロトコルを発行し、このような状況下でどのようにレースを行なうかを説明している。我々はそれに従っているんだ」

 また、ロホニーはレース開催に対するチームの否定的見解は、法的に何の役割も持たないと付け加えた。

「私が本当に奇妙だと感じたのは、アプローチが全体的にシンプル化されていたことだ。提示された理由のひとつは5つのチームが懸念を表明したことだが、チームがそう感じたらレースができないとはF1の契約に書いていない」

「F1の開催契約には、当事者のいずれかが契約を打ち切ることを許可する条項がひとつだけある。そして、これらの理由は不可抗力にあたらない。自治体や我々の会社が多大な損失を被るため、我々は法的に助言を受けている」

 ロホニーは、サーキットの維持・整備には公的資金が使われており、もし今後インテルラゴスでグランプリが開催されなければ、問題になりうると語った。

「メキシコシティと似た状況にあると思う。我々は自治体が持つサーキットを運営しているんだ」

「F1との契約により、自治体がF1の基準を維持する責任がある。今年だけで、サーキットのアップグレードに800万ドル(約8億5000万円)を費やした。パドックの舗装や下水、衛生設備など、人々には見えないが必要不可欠な、細かなことがたくさん行なわれているんだ」

「もしあなたが政府当局者であり、公的資金を使ったことに対して正当化ができなければ、公的義務違反であり、訴えられる可能性がある」

「F1のせいであり、自分のせいではないと主張しても、それは通用しないだろう。”法廷でそう言ってくれ”と言われるのがオチだ」

 ロホニーの主張に対するコメントを求めたところ、F1の広報担当は次のように語った。

「新型コロナウイルスのパンデミックの流動的な性質、および現地の規制を踏まえ、コミュニティと我々の仲間たちを安全に保つため、アメリカ大陸でのレースは中止となった」

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