ドヴィツィオーゾ、ドゥカティ離脱の”裏側”を暴露「交渉すら行なわれなかった……」
アンドレア・ドヴィツィオーゾは、8年間所属したドゥカティを離れた理由は、ゼネラルマネージャーのジジ・ダッリーニャとの関係悪化が原因だったと明かした。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGPライダーのアンドレア・ドヴィツィオーゾは、2020年8月のオーストリアGPでドゥカティのファクトリーチームとの契約を更新せず、2020年限りでチームを離脱することを発表した。しかし、その動機についてはふせられたままだった。
当時、ドゥカティとドヴィツィオーゾは新たな契約を結ぶ上で金銭面で合意ができなかったのではないかと考えられていたが、ドヴィツィオーゾによればこれは事実ではないという。
『ガゼッタ・デロ・スポルト』のインタビューに応えたドヴィツィオーゾは、ドゥカティ離脱に至った経緯を話し、2017年シーズン以降、ゼネラルマネージャーであるジジ・ダッリーニャとの関係が断絶していたと明かした。
「ジジとの関係? ゼロだよ」
「過去数年は30%の状態だったけど、2017年にホルヘ・ロレンソが来てからは……口論になったりお互いに反目し合ったりして……僕のチームは少し孤立してしまった」
「僕たちはバイクの開発について話すこともなく、ミーティングも行なわなくなった。しかし、ドゥカティの能力とスキルレベルは非常に高いので、それをやるポテンシャルはあったんだ。この8年間の中で唯一怒りを覚えるのは、僕たちがもっとやれたかもしれないということだ」
「ジジと僕は2017年以来、冷静に話をしていないんだ」
ドヴィツィオーゾは、ドゥカティの経営陣の間で、契約延長しないことが全会一致で決まったわけではないと否定。ダッリーニャが決めたことだと主張した。
「そうした決定はジジしか行なわない。ドゥカティに関する噂もあるが、すべての決定は彼のものだから間違っている。2017年のロレンソ起用のようにね」
「2016年の初めにはマルク・マルケスを引き入れられる可能性があったが、ジジがすでにロレンソ獲得を決めていた」
ドヴィツィオーゾ曰く、2019年のドイツGPとオーストリアGPのテクニカルミーティングでふたりが衝突した時点で、すでにダッリーニャの心は決まっていたという。
「あれは技術的なミーティングのはずだったんだけど、僕らは違う考えを持っていたし、摩擦もあった。僕たちはすべてのエンジニアと会いたいと思っていたんだ」
「技術的なミーティングとして始まったが、最終的にふたりの対立として終わった。ジジは攻撃されたと感じていた。その瞬間、彼はドアを閉めたと思う。彼の言うことがそれを裏付けていた」
「僕はあれもこれも欲しがったと言われていた。それは全部ウソだ。オファーはなかったし、交渉もなかった。彼らが僕を必要としていないことを、僕はまだ知らなかった。しかし、彼らが言っていたのは、ダッリーニャにとって2019年のミーティング後に”すでに終わっていた”ことを確認したということだ」
ドヴィツィオーゾはまた、2021年のドゥカティ契約をめぐる透明性の欠如を批判している。チーム内での自身の立場をもっと知っていれば、無駄に終わってしまったKTMとの交渉において「別のアプローチを検討していただろう」と述べている。
2021年シーズンはサバティカル(一時休養)をとるドヴィツィオーゾ。彼は怪我からの回復途上にあるマルケスの代役として、レプソル・ホンダから2021年シーズンのレースに参戦する可能性を否定していない。ドヴィツィオーゾは詳しいコメントを避け、「彼らが何を提案してくるのか見てみたい」と話している。
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