アプリリア、2022年にトップ集団入りは厳しい? 「先の道のりは長い」とチームCEO
アプリリアCEOのマッシモ・リボラは、2021年に初表彰台を獲得したものの、依然としてトップグループとの間には大きな差が存在していると考えている。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGPの2021年シーズン、アプリリアはイギリスGPにおいてアレイシ・エスパルガロの手で初の表彰台を獲得。2015年の参戦開始から苦しい戦いが続いていたが、ついに一定の成果を収めることに成功した。
エスパルガロはコンスタントにトップ8フィニッシュを記録すると、昨年は計120ポイントを獲得。ランキング8位でシーズンを終えており、アプリリアでのベストシーズンとなった。
2022年シーズン、アプリリアが更に他チームとの差を縮めてくることも期待されるが、チームを率いるマッシモ・リボラCEOはトップグループとの差を埋めるには長い道のりが待っていると、気を引き締めた。
「ああ、これまでと比較すれば、良いシーズンだった」
リボラCEOは2021年シーズンについてそう語った。
「我々としても2022年の戦いに向けて非常に熱意を持っている。それに、我々はファクトリーチームとしてチャンピオンシップに臨むことになる。2019年、2020年そして2021年と我々の進歩を振り返ると、2022年もそうした進歩を続けて先頭集団との差を縮められればばと思うよ」
「だが依然として、我々は遅れてしまっている。これからの道のりは長いよ」
リボラCEOが言及しているように、アプリリアは2022年から体制を大きく変化する。2015年のMotoGP参戦以来提携してきたグレシーニ・レーシングとは、2021年限りで関係を終了させ、2022年からはフルファクトリー体制での参戦となるのだ。
アプリリアはこれまでもチームの体制で困難に直面してきた。アンドレア・イアンノーネがドーピング疑惑によって資格停止処分を受けると、その後任がなかなか埋まらずにいたためだ。
しばらくの間、チームはロレンソ・サヴァドーリを起用してきたが、2021年後半戦にヤマハを離脱したマーベリック・ビニャーレスを獲得。アプリリアはひとまず実力のたしかな2人のライダーをグリッドに並べることができた。
ビニャーレスはアプリリアから参加した6レースで、2度ポイントを獲得し、ベストリザルトはエミリア・ロマーニャGPで記録した8位となっている。ただ合流後のシーズン後半は、ビニャーレスとチームの両者にとって適応を進めるための期間となったはずだ。
リボラCEOは、2022年シーズンにはビニャーレスがベストなパフォーマンスを引き出すことができると確信していると話した。
「マーベリックに対して取ったアプローチは、テストとしてレースに臨むというものだった。何が彼にとって良いモノなのかを理解するために、いろいろなパーツを試したり、セットアップを試したりといった形でね」
「レースのリザルトを犠牲にしたことは確かで、それによって彼が自信を築いていくのは少し難しくなったかもしれない」
「しかしマーベリックには素晴らしい才能があると、私は確信している。彼の才能と我々のリソースを合致させる方法を見つけられると、自信を持っているんだ」
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