攻めた結果の大きな代償。バニャイヤ、日本GP決勝では転倒リタイア「クアルタラロを抜こうと欲をかいた……」
ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤは、MotoGP日本GP決勝でファビオ・クアルタラロを攻め立てた末に転倒。タイトル獲得に向けて「欲をかいた」とレース後に明かしている。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
モビリティリゾートもてぎで行なわれたMotoGP日本GP。ランキング2番手につけているフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)は、決勝レースの最終ラップでランキング首位のファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)にオーバーテイクを仕掛けるも転倒に終わった。
これに関して、バニャイヤは自身の動きが「大胆過ぎた」と語っている。
バニャイヤはフルウェットの予選で苦しみ、決勝レースは12番手からスタート。フロントタイヤ内圧の問題に悩まされ、集団の中で順位を上げることができない苦しい展開となった。
レースが後半に入るとバニャイヤは9番手に浮上。最終ラップではクアルタラロを追い、ターン3のブレーキングでオーバーテイクを試みるもスリップダウン……クラッシュによりリタイアとなった。
クアルタラロは8位のままチェッカーを受けたことで、今季4レースを残しバニャイヤとのポイント差を18点に広げた。
1ポイントを獲得するためにプッシュしたことは間違いだったのか、と訊かれたバニャイヤは次のように答えた。
「1ポイントでも大きな違いだ。だから僕はトライしたんだ」
「僕は欲をかいたんだ。ファビオの後ろで終えたり、もっと安全な位置でチャンスを待つべきだったか、レース後にも考えた」
「でもあの時、僕はレースをしていたし、常により大きなことを考えている。僕の望みはファビオを抜くこと。そしてマーベリック(ビニャーレス/アプリリア:7位)がミスをした時のために、ギャップを縮めておくことだった」
「それで僕は欲をかいたんだ。チャンピオンシップを勝ち取るためには、できることはそれしかなかったんだ。クラッシュはミスだった……それは間違いない」
Francesco Bagnaia, Ducati Team after crash
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images
バニャイヤは、転倒の際にクアルタラロを巻き込まずに済んだことを幸運だったと認めている。その一方、クラッシュ後にクアルタラロがバニャイヤに向けて行なったゆっくりとした拍手には、皮肉が込められていたと語った。
「確かに、今回は色々なことが起きて不思議な感じだった」
そうバニャイヤは日本GPを振り返る。
「ウォームアップでは競争力があったから、レース中に起きたことは少し不思議に思えた」
「でも後方からスタートすれば、ペースが厳しくなることは分かっていた。だから次のレースでは、いつも通りの仕事をして、競争力を発揮できるようにしたい。あれ以上にアグレッシブになることはないし、そうする必要もない」
「アラゴンやミサノでやりきった通り、自分のペースをキープして、攻めて、ポイントを獲りに行くだけだ」
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