カタルニア・サーキット、今夏のF1開催に意欲的「すぐに準備を整えることができる」
F1開催が延期されているカタルニア・サーキットだが、サーキットの使用時期に制限がないことから、夏にF1レースを実施することに意欲を示している。
Antonio Giovinazzi, Alfa Romeo Racing C39
Andrew Hone / Motorsport Images
新型コロナウイルスの影響で開幕から10戦が延期または中止となっている2020年のF1。カタルニア・サーキットで行なわれるスペインGPも例外ではなく、当初5月10日に開催される予定だったが延期されている。
ヨーロッパは新型コロナウイルスの影響を大きく受けている地域のひとつである。モナコGPやフランスGPは今季中の代替開催が不可能だと判断し、開催中止を発表。オランダとベルギーでのレースに関しても、地元当局が9月1日まで大規模イベントを中止する可能性があり、ヨーロッパラウンドを夏にまとめて行なおうとしているF1にとっては悩みの種となっている。一方でスペインGPに関してはそういった制限がなく、夏に実施できる可能性が高いと見られている。
カタルニア・サーキットのゼネラルマネージャーであるジョアン・フォンセーレは次のように語った。
「我々は(F1側と)同じ考えでありたいと思っている」
「我々がF1というスポーツをより良い選手権として保つための助けになるならば、もちろん(開催)するだろう。それが我々が当初からとってきた姿勢だ」
「我々は30年の経験があり、物流の面でも恵まれているので、バルセロナでイベントを開催することを提案した」
「我々は今、新たなカレンダーについてF1と緊密に連絡をとっている。チェイス(キャリー/F1会長)が言うように、彼らは7月・8月のヨーロッパラウンドでシーズンを始めたいと考えている。そして我々はその付近で開催することができるだろう」
通常、バルセロナでは夏のF1開催を好まない。地元の人々は休暇に入っており、街は観光客でごった返しているからだ。ただ現状を鑑みた場合、可能な全ての選択肢が考慮されることになるだろう。
フォンセーレはさらにこう付け加えている。
「彼ら(F1)は我々に開催不可能な日程があるかと聞いてきたが、『ない』と答えた。我々はイベントを開催したいと考えているし、F1の役に立つためにそれらを管理することができると思っている」
「通常では、8月のスペインは皆にとっての休日だ。ただ2020年は例外的な1年であり、カレンダーはこれまでとは全く異なる。もし1年前に(夏開催について)話したら『8月がやめてくれ!』と言っただろう」
「でも今は問題ない。(無観客で開催するなど)フォーマットを縮小するというのは、サーキットだけでなく周辺地域のホテルなどにとっても良いことだと思う。いきなり全力で取り組まずに済むんだ」
「我々のトラックは年間320日稼働していて、すぐに準備ができるので、そのような無観客イベントなら2〜3週間で準備を整えることができる」
「もちろん、無観客レースとなればマーケティング活動や観客のコントロールなどが必要なくなるため、いつもよりもはるかに簡単に開催できる」
なお、カタルニア・サーキットの契約は2020年までとなっており、2021年から別の開催地にとって代わられるのではないかと噂されている。ただ、カタルニア・サーキット側は財政的な危機にありながらも契約延長に意欲的。フォンセーレ曰く地元当局からも支援があったという。
「カタルーニャ政府は再び我々に手を差し伸べてくれた。政府にとって『今年はF1をやらない』と言うのは簡単だろう。日程も決まっていないし、健康面、金銭面にも問題があるからだ」
「ただ彼らはF1との長期的な契約を望んでおり、そのためにも2020年にレースを開催する必要があると考えているんだ」
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