スプリント開催巡りFIAとF1が不仲に? ベン・スレイエム会長は真っ向否定「ドメニカリと2日に1回話している」
FIAのモハメド・ベン・スレイエム会長は、F1の商業権を保有するFOMとの間に根本的な問題があるという噂を否定した。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
昨年大いに物議を醸したF1最終戦アブダビGPの数週間後、FIA会長に就任することになったモハメド・ベン・スレイエム。彼はそれ以来、アブダビGPに関する報告書作成に始まり、スチュワード裁定の一貫性、ジュエリー規則、日本GPでのクレーン車事件など、多くの問題に直面して矢面に立たされてきた。
これらの問題が重なったことにより、F1の商業権を取りまとめるフォーミュラワン・マネジメント(FOM)との関係は緊張状態にあるのではないかと見られており、特に今年初めには、2023年シーズンにおける6回のスプリント開催をFIAがなかなか承認しなかったことで、その緊張はピークに達していると言われている。
しかしベン・スレイエムはこれらを否定しており、F1のステファノ・ドメニカリCEOとはうまくいっていると話した。
「私にとっては少し理解しがたい話だ。どこからそんな話が出たんだ?」とベン・スレイエムは言う。
「FOMとの関係について話そう。まず、私はステファノと2日に1回は話している。私が電話をかけなければ彼がかけてくる。非常に深い関係で、これは今後も続いていく」
このような噂が立った原因についてベン・スレイエムは、FIAがスプリント増加を保留したことを引き合いに出し、金絡みのことでFIAが強欲さを出したためFOMとトラブルになったという考えが広まったのではないかと推測した。
しかし彼は、FIAのスタッフが増加したスプリントをうまく管理できるかを確認したかっただけであり、決断が遅れた背景にはやましいものはないと主張した。
「私が3つのスプリントを(追加で)やると言った時、人々は対立があると推測した」
「そういう話をされていたから笑ってしまった。対立なんてあり得ない」
「始まりは、4月25日のF1委員会で突然『よし、スプリントを3レースやろう』と言われたことからだった。私は『いいだろう。しかしこの話をチームに持ち帰り、余分な負荷がかからないかどうか確かめないといけない』と言ったんだ」
「すると突然、皆が不和について話すようになり、6回ほど『何があったんだ?』という連絡があった」
「しかし我々は(スプリント増加を)承認した。現場のチームに確認したのだ。FIAのスタッフにかかるプレッシャーは理解されていないからね」
彼はさらにこう続ける。
「我々はプロフェッショナルとしても個人としてもとても良い関係にある。これ以上ないくらいで、文句はない」
ベン・スレイエムは、ドメニカリとの関係が完璧ではない時期があったことは否定しなかったが、根本的な問題はないと考えている。
「どこか一部が噛み合わない時に問題が起きることはあっても、関係が悪くなるというわけではない」
「疑問が浮かぶ時はある。しかし間違いなくかつてないほどに良い関係だ。それはなぜか? 私のF1に対する関心が強いからだ」
「私は彼の話を聞き、彼は私の話を聞く。我々は、この関係が持続可能であるべきということ、前進しなければいけないことを分かっている。そして正直、今は力強く前進している。これは明白だ」
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