サイティングラップでまさかの転倒! ビンダー「最高に馬鹿なミス……皆に謝りたい」
ブラッド・ビンダーはMotoGPエミリア・ロマーニャGP決勝のサイティングラップでの転倒は“最高に馬鹿げた”ミスだったと語り、ブレーキが冷えていたことがその原因だったと説明した。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGP第16戦エミリア・ロマーニャGPで11位となったKTMのブラッド・ビンダー。彼はこの決勝直前のサイティングラップで転倒を喫してしまったが、その”馬鹿げた転倒”の原因はブレーキが冷えていたことだったと説明している。
決勝レースの開始前、各ライダーがダミーグリッドへ向かうサイティングラップ中、ビンダーはターン10で転倒。この時ビンダーはフロントにハードタイヤを着用しており、奇しくも決勝では同じコンパウンドを選んだドゥカティのワークス勢2名が転倒を喫している。
結局この転倒により、ビンダーは20番グリッドだったはずが最後尾からのスタートになってしまった。そしてレースでは追い上げを見せたものの、11位でのフィニッシュが限界だった。
「ああもう、正直どこから始めればいいかも分からい。なんて週末なんだ」と、ビンダーは言う。
「時々、こうして何もかもが計画通りに進まないような週末がある。そうなったら、少し後退するしかない」
「正直に言ってチームのみんなに謝りたい、という事以外は言うことは何もないんだ」
「(決勝日朝の)ウォームアップセッションは(ドライとウエットが)半々の状況だったけど、今週末はドライの走行はそこまで上手くいっていなかった」
「でも決勝には自信を持って向かっていて、フロントにはハードを試そうと決めていたんだ。感覚を確認するためにも熱を入れようとしていたんだけど、大きなミスを犯してしまった」
「ブレーキの熱入れが足りていなかったんだ。カーボンブレーキはブレーキを握って温度を上げなければいけない。温度が上がると(作動範囲に入り)、本当にハードなブレーキができるようになる」
「それで残念なことに、そのタイミングが右コーナーを回るときにきてしまったんだ。ブレーキの温度が上がりすぎて(効きが良くなりすぎてしまい)、フロントタイヤがロックしてしまい、クラッシュしたんだ」
「サイティングラップでクラッシュするなんて初めての経験だ」
「これを最後にしたい。全く良いところがないし、この最高に馬鹿なミスについてはチームに謝らないといけない」
「幸運なことに、最後尾からレースに参加することができた。これはあまり大きな違いにはならなかった。ちょっとポジションを下げただけだからね」
なお決勝には出走できたビンダーだったが、トラックリミット違反によるロングラップペナルティが科されるなど、受難が続いた。
「凄く良いスタートが切れたんだけど、(ウォームアップラップに)ピットレーンから出るのを待っていたせいで、序盤2周はタイヤが氷のように冷えていたんだ。それで最初は全然プッシュできなかった」
「リズムとペースを取り戻してきたと感じ始めた時に、ロングラップペナルティを貰った。ただ実際のところ、どこでグリーンのエリアに触れたかは分かっていない」
「正直に言って、一度もグリーンエリアに触れたことに気づいていなかったんだ」
「だからこれはちょっとショックだった。ペナルティを消化した後は、リズムを取り戻すのに苦労したよ」
「それでもリズムを取り戻していった。ただ最後はグリップに苦しむことになった」
「少しタイヤを痛めてしまったんだと思う。今週は良いレースウィークではなかったね。週末を振り返って、犯してしまったミスから学ぶ必要がある」
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