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マクラーレンCEO、インディカーの新鋭オワードを「若き日のモントーヤのよう」と称賛

マクラーレンCEOのザク・ブラウンは、インディカーで活躍中のパトリシオ・オワードが若き日のファン・パブロ・モントーヤと重なって見えると語った。

Patricio O'Ward, Arrow McLaren SP Chevrolet

写真:: Barry Cantrell / Motorsport Images

 今季のインディカー・シリーズは世代交代の波が押し寄せており、数多くの若手ドライバーが台頭している。アロー・マクラーレンSPのパトリシオ・オワードもそのひとりであり、今季2勝を挙げてランキング2番手につけている。

 オワードは第8戦デトロイト・レース2で16番グリッドから大逆転勝利を手にするなど印象的な走りを度々見せており、レッドブルのF1ドライバーであるセルジオ・ペレスも「世界最高のドライバーとレースをするために必要なものを持っている」とオワードを称賛していた。

 マクラーレン・レーシングのCEOであるザク・ブラウンは、オワードのデトロイトでの勝利を受け「あんなレースはしばらく見ていなかった」と語った。

 ブラウン曰く、オワードは2度のインディ500覇者であり、今季もアロー・マクラーレンSPの3台目をドライブしたファン・パブロ・モントーヤと重なる部分があるという。

「彼を見ていると、若き日のファン・パブロ・モントーヤを思い出す」

 ブラウンはそう語った。

「彼は非常にアグレッシブな一方で、コントロールもしっかりできている。スコット・ディクソンやコルトン・ハータ、ジョセフ・ニューガーデンも、彼がクリーンなレースができると称賛している」

「彼には素晴らしい才能があり、素晴らしい走りをする。これは生まれ持ったものだと思う。彼はモントーヤのようにオーバルでも右に左に動くことができ、何も怖がっていないように見える」

 ブラウンは今年初め、もしオワードが今季のインディカーで優勝したならば、アブダビでのF1テストにマクラーレンから参加させることを約束していたが、既にオワードはテキサスとデトロイトで2勝を挙げている。つまり彼はシーズン終了後、初めてF1マシンを走らせることができるのだ。

 ただしブラウンは、オワードがまずはインディカーに集中し続ける必要があると語る。というのも、パロウは現在チップ・ガナッシのアレックス・パロウとタイトルを争っているからだ。

「彼は今年の終わりに(F1の)テストをする予定となっている」とブラウン。

「彼は21歳と若い。彼のキャリアは今後どうなっていくだろうね。ただ、我々は今現在は、彼をインディカーに集中させている。歴史的に見ても、インディカーのタイトル争いは3〜5人のドライバーによって最終戦までもつれる」

「私としてはそこに集中して欲しいと思っているが、彼には本当に感心させられている。彼がアブダビのテストでどういう走りをするのか見てみよう。まずはそこからだ」

 

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