新型コロナ感染拡大でロックダウンの上海。F1中国GP開催地”上海国際サーキット”を仮設病棟に使用
F1中国GPの舞台である上海国際サーキットが、新型コロナウイルス感染拡大のための仮設病院として使われることになった。
写真:: Glenn Dunbar / Motorsport Images
上海国際サーキットの敷地が、新型コロナウイルスの蔓延を防止するための仮設病院として活用されていることが分かった。
新型コロナウイルスの感染拡大が続く上海。今も都市封鎖(ロックダウン)が続き、住民の生活はもちろん、世界経済にも大きな影響を及ぼし始めている。
中国政府はこのロックダウンを緩和するための措置を開始。PCR検査を積極的に行ない、陽性者を隔離する処置を講じている。検査で陽性となった人たちは強制的に隔離施設に搬送され、市中での感染拡大を封じることが目指されているのだ。
motorsport.comの中国担当記者によれば、この対策の一環として、F1中国GPの舞台でもある上海国際サーキットが活用されることになったという。同サーキットは上海市中心街から約40kmの距離にあり、先週から仮設病棟の建設がスタート。14000床が確保される見込みであるという。ただこの仮設病棟はサーキットのコース上に建設されているわけではなく、広い屋外駐車場に建てられている。
中国GPは新型コロナウイルスの感染拡大が認識された後、2020年以降3年連続で開催を断念している。しかし2023年には復活する予定であり、以後2025年までの開催契約が締結されている。
同GPで通算6勝を挙げているルイス・ハミルトン(メルセデス)は先週、自身のSNSで上海のファンに対して次のようなメッセージを送った。
「中国/上海の皆さんのために祈っている。この困難な時期に、少しでも前向きな気分になってほしい。僕は皆さんのことを考えている」
なお上海のファンもこれに呼応。現地で新型コロナウイルスの対策にあたる医師のひとりは、防護服を手書きでハミルトンのレーシングスーツ風にし、その画像をインスタグラムに投稿。ハミルトン本人がこれに反応し「我々の安全を守ってくれてありがとう。このスーツはいいね!」と応じている。
なお今季からアルファロメオのドライバーとして周冠宇がF1デビュー。彼は中国人初のF1ドライバーであり、2023年に無事中国GPが開催されれ、周が凱旋することになれば、これまで以上の盛り上がりとなるのは間違いないだろう。
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