クラッチロー、もし2021年のシート無く”引退”でも……「これまでのキャリアに満足できる」
カル・クラッチローは、もし2021年のMotoGPシートが見つけられなかったとしても、これまでのキャリアで達成してきたことに満足していると語った。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGPで10年目のシーズンを戦っているカル・クラッチロー。しかし、来季のLCRホンダのラインアップは中上貴晶とアレックス・マルケスになることが決まっており、クラッチローは今季限りでチームを離れることになる。
彼の今後は不透明なままだが、アプリリアへの加入で事前合意に至っていると考えられている。しかし、アプリリアは公にはドーピング疑惑で出場停止になっているアンドレア・イアンノーネを支持。現在イアンノーネは処分を覆そうと控訴審に臨んでおり、11月中旬にその結果が出る予定となっているため、クラッチローの去就もその結果に左右される可能性がある。
10シーズンで表彰台16度、3勝を記録しているクラッチロー。特に、2016年チェコGPで挙げたMotoGP初優勝は、バリー・シーンが1981年スウェーデンGPで記録して以来となる、イギリス人ライダーによる最高峰クラス優勝だった。
10月29日に35歳となったクラッチローは、2021年もまだレースをしたいという気持ちがあるとしつつも、もし今季を最後にレースを辞めたとしても、今までの功績に満足していると語った。
「全体的な状況を見ていかなくちゃいけない」
今後の計画について訊かれたクラッチローは、そう答えた。
「僕は人生の中でも良い状況にいると思うし、MotoGPでできることは全てやったと思っている」
「バイクに乗る時は毎回ベストを尽くしてきたし、もし……もし今辞めるとしても、自分がやってきたことに満足できる。僕は100%全力でやってきたんだ」
「ワールドタイトルは獲れなかったけど、絶対に全てを出し切った」
「もちろん、まだレースをしたいし自分の力を信じている。もし利用できる選択肢があるなら、その時はそれを検討するつもりだ。でも今使える選択肢はないんだ」
クラッチローは、アプリリアは候補のひとつだと明言した。
「アプリリアのMotoGPプロジェクトへの投資が不足しているとは思わない。彼らは素晴らしい仕事をしているし、プロジェクトを成長させ続けている」
「彼らにはマッシモ(リボラ)という素晴らしいリーダーがいるし、アレイシ(エスパルガロ)という良いライダーがいる。技術的にも、年々良くなっていると思う。だから、間違いなく考慮したいと思っているよ」
クラッチローと同じく来季の去就が不透明なドゥカティのアンドレア・ドヴィツィオーゾも、アプリリア加入の可能性があったものの、彼はそれに興味を示さなかった。
アプリリアは、これまでイアンノーネの代役として参戦してきたブラッドリー・スミスに代わり、ロレンソ・サヴァドーリを今季ラスト3戦で起用すると発表。アプリリアはこの変更の理由を明らかにしていないものの、スミスとサヴァドーリは共に同チームのテストライダーであり、いずれを起用したとしても変わりないと主張している。
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