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ダ・コスタ、クラッシュ”してきた”ディ・グラッシを批判「もっとジムで鍛えた方がいいんじゃないか」

DSテチータのアントニオ・フェリックス・ダ・コスタは、フォーミュラE最終戦ベルリンePrixの2レースをどちらも接触によるリタイアで終えることになったが、原因となったルーカス・ディ・グラッシらに「ジムでのトレーニングを強化すべき」と語った。

Antonio Felix Da Costa, DS Techeetah, is interviewed on the grid

Antonio Felix Da Costa, DS Techeetah, is interviewed on the grid

Carl Bingham / Motorsport Images

 フォーミュラEの2020-2021シーズンをランキング8位で終えたアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(DSテチータ)は、クラッシュが頻発しすぎる現状を振り返り、参戦するドライバーたちは「ジムでのトレーニングを強化すべき」だと冗談めかして語った。

 ドイツのテンペルホーフ空港特設コースで行なわれたフォーミュラEの2020-2021シーズン最終戦ベルリンePrixで、ダ・コスタは、アウディのルーカス・ディ・グラッシに接触されたことでウォールにクラッシュ。僅かではあるものの、逆転でのチャンピオン獲得の可能性もあったダ・コスタのレースは、ここで終わった。

 ダ・コスタは21周目のターン9で、イン側に飛び込んできたディ・グラッシと接触。その後、ディ・グラッシはアウト側に膨らみ、ダ・コスタのマシンをコーナー外側のウォールに押し込むような形となった。

 ディ・グラッシはこのクラッシュに対してダ・コスタに謝罪。最初の接触で手に衝撃を受けた後、マシンが勝手にアウト側に進んでいったと釈明したと伝えられている。

 ダ・コスタは、最終戦の前日に同じコースで行なわれた第14戦(周回方向は逆回り)でも、BMWのジェイク・デニスに同じような形で接触されている。そのためダ・コスタは、彼らは肉体を鍛える必要があると皮肉を込めて語った。

「彼(ディ・グラッシ)は、ハンドルから手が離れてしまい、マシンは右に進んでしまったと言った」

 ダ・コスタはmotorsport.comに対してそう語った。

「僕は昨日、ジェイク・デニスからも同じことをされた」

「でもそれはおかしいよ。彼らは、ジムでトレーニングしている動画を、最も多く投稿しているふたりだ」

「僕はハンドルを手放してしまったことなどないから、彼らはもっと多くトレーニングする必要があるんだろうね」

「謝罪については尊重するけど、あの接触で僕のレースは台無しになってしまった」

 しかしダ・コスタは、ディ・グラッシとの接触がなくとも、チャンピオンを手にするのは難しかっただろうと語る。

「僕らはペースに苦労していたが、1〜2ポイントは獲得できたはずだ」

 そうダ・コスタは語る。

「でも、それではチャンピオンシップの行方を変えることはできなかっただろう」

「僕はただ、リタイアするのが大嫌いなんだ」

「僕は完走できなレースを走るために、1週間シミュレータに費やしたり、ここにやってきたりしたわけじゃないんだ」

「怒ってもいないし、がっかりもしていない。でも、完走したかったから悲しいんだ」

「僕はそのために時間を費やしてきたが、他の多くの人たちだって、そのために備えてきた。だから、誰もがチャンピオンに値するんだ」

 ダ・コスタは、2020-2021シーズンのチャンピオンに輝いたニック・デ・フリーズを称賛しつつ、3番グリッドに並びながらもスタートできず、後続のマシンに追突されて逆転チャンピオンの可能性が潰えたミッチ・エバンス(ジャガー)のことも称えた。

 エバンスはランキング4番手で最終戦に挑み、しかも3番グリッドを獲得……逆転チャンピオン獲得の可能性をグッと手繰り寄せた。しかしスタートシグナルがブラックアウトした際に発進できず、後続のマシンが追突。エバンスのマシンも大破し、早々にリタイアすることになってしまったのだ。

「多くの優れたドライバーやチームを相手に、こういう形でチャンピオンを失ったことに対して、失望するべきではないと思う」

「ニックとメルセデスには、最大限の敬意を表したいと思う」

「しかしミッチは残念だった。彼は素晴らしいポジションにいたのに、そこから走り出すことも、レースをするチャンスすらなかった」

「この結果を尊重するけど、僕らは負けるのは大嫌いだ」

「僕らはこの1週間はレースから離れて、今回のことをモチベーションと怒りに変えるんだ」

 

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