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F1のチームメイトは、親友である必要があるのか? 緊張が噂されるマグヌッセン&ヒュルケンベルグ、あるいはオコン&ガスリーは大丈夫か……

まもなく開幕を迎える2023年のF1。多くのチームのラインアップが変わるが、ハースやアルピーヌなど、”確執”も取り沙汰されるコンビは大丈夫なのか?

Fernando Alonso, Alpine F1 Team, Mick Schumacher, Haas F1 Team, Kevin Magnussen, Haas F1 Team, Nico Hulkenberg, Aston Martin

写真:: Andy Hone / Motorsport Images

 2023年のF1も、刻一刻と開幕の足音が近づきつつある。2月になれば、各チームのニューマシンも一同に発表され、そしてテストを経て開幕戦バーレーンへ……慌ただしい1年がまた始まるというわけだ。

 この来る2023年シーズンは、10チームのうち実に6チームが、ドライバーラインアップを変更することになっている。レッドブル、フェラーリ、メルセデスのトップ3チーム以外では、アルファロメオだけが唯一昨年と同じコンビでシーズンを戦うチームということになる。

 これら4チーム以外のチームの中には、もしかしたらチームメイト間の関係に頭を悩ませることになるチームも出てくるかもしれない。うまく行っていない時はなおさらその点に注目が集まる。

 新たなラインアップの中には、これまでの歴史を考えると、何らかの軋轢が生まれるのではないかと懸念されるモノもある。

 ハースもそのひとる。今季からミック・シューマッハーの後任としてニコ・ヒュルケンベルグがチームに加わり、ケビン・マグヌッセンとコンビを組むことになっている。しかしこのヒュルケンベルグとマグヌッセンは、公衆の面前で口論を起こした経緯がある。

 2017年のハンガリーGPの際、ヒュルケンベルグはマグヌッセンにコース外に押し出されたとして憤慨。レース後にミックスゾーンで取材を受けるマグヌッセンに近付き、「F1で最もスポーツマンシップに欠けるドライバーだったな」と語りかけた。これにマグヌッセンは「ふざけるな!」と応酬している。

 その後ふたりは、数年間会話をしなかったという。ただ実際には、2020年と2021年は同じフィールドでレースをしていなかったということもあり、顔を合わせなかったとしても決して不思議なことではない。

 しかし2022年のバーレーンで、ふたりの関係は氷解することになった。ロシアのウクライナ侵攻の影響により、ハースはニキータ・マゼピンとの契約を解除。その後任にマグヌッセンを指名した。一方アストンマーチンも、新型コロナに感染し欠場となったセバスチャン・ベッテルの代役として、ヒュルケンベルグを起用。両者が相対することとなった。そしてその際に顔を合わせたふたりは、冗談を言い合って笑った。

「最高の仲間である必要はないと思う」

 マグヌッセンは、ヒュルケンベルグとコンビを組むことについてそう語った。

「つまり逆を言えば、最高の仲間になることだってあるかもしれない。誰にも分からないよね。でも、コースの外で何らかの関係を構築する必要はないと思う。僕は彼を、ドライバーとして尊敬している。そのことだけが重要なんだ」

「僕は今、彼の人となりを知ることになるだろう。僕はこれまで、彼と近しい関係になったことはないし、ひとりの人間としての彼を知ることもなかった。でも、それは重要なことじゃない。コース上でもコース外でも、チームメイトとしてうまく協力してやっていけると信じている」

 アルピーヌでコンビを組む、エステバン・オコンとピエール・ガスリーも、両者の関係が危惧されている。ガスリーは昨年まで在籍していたアルファタウリで、チームメイトの角田裕毅とまるで兄弟かのような関係を築いた。しかしオコンとはかつての確執があり、それを今も引きずっているのではないかという噂もある。

 オコンとガスリーは、幼少期からよく知っている間柄。近所で育ったこともあり、しかもガスリーが初めて走らせたカートは、オコンのモノだったという逸話まで残っている。しかし、フランスのモータースポーツ連盟のスカラシップにまつわる問題に端を発し、両者の関係は悪化してしまったという。

 これについては、双方共に確かに確執があったことは認めつつも、すでに乗り越えていると発言。アルピーヌでコンビを組むことに懸念はないという。

「僕らは親友ではないけど、仲良くはしているよ」

 ガスリーは2022年シーズン終盤のインタビューでそう語った。

「僕らはいくつかのイベントをこなし、話し合いもした。パドックを見渡せば、棒らよりも関係が悪いコンビが、確実に何人かはいると思う」

「僕とエステバンのことについて話すなら、おそらくパドックにいる6割の人のことも喋らないとね」

 

 ガスリーとオコンは、このオフシーズンにも何度か共に過ごしたようだ。例えば先週、フランスのパリで行なわれたNBAの試合を、ガスリーとオコンは、フェラーリのシャルル・ルクレールも交えて3人で観戦。彼らは、カート時代から仲の良かったトリオだ。こういうシーンを見ると、オコンとガスリーの関係で何かを書き立てようとする一部の人々を失望させるかもしれない。

 しかし、問題はコース上で接近戦になった時だ。その時に両者が平静を保つことができるか……それが鍵になるだろう。そしてそういう瞬間は、必ず訪れるはずだ。このことは、マグヌッセンとヒュルケンベルグのふたりにも言うことができる。

 ただ、良好な関係が築かれていないからといって、それが悪いというわけではない。チームが関心を持っているのは、作業をしっかり完了し、コース上で前に進むことだけ……最終的には、それだけが重要なのだ。

 ふたりのドライバーが同じようなポジションを走るということは、チームにとっては嬉しいボーナスのようなモノだ。しかし、本当の意味ではない”友情”を築こうとする人など、誰もいないだろう。何らかの緊張が生じた時、本物ではない関係は、事態を悪化させるだけ……そういう可能性も十二分にある。

 
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