ランク3番手浮上に「満足“すべき”結果だ」とドヴィツィオーゾ。タイヤ選択に悔い
ドゥカティのアンドレア・ドヴィツィオーゾはMotoGPフランスGPで4位に終わったが、タイヤチョイスを間違えたことによって表彰台を獲得できるチャンスを失ってしまったと語った。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGP第10戦フランスGPで、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)はレース序盤から終盤まで表彰台圏内での争いに参加していたが、最終的にアレックス・マルケス(レプソル・ホンダ)とポル・エスパルガロ(KTM)を抑えきることができず4位で表彰台を逃した。
ドヴィツィオーゾは優勝したチームメイトのダニーロ・ペトルッチや2位のアレックス・マルケス(レプソル・ホンダ)がフロントにミディアムタイヤを履いていたのに対し、前後にソフトを装着。これが間違った選択だったと彼は考えている。
実際、ミディアムタイヤは今回のレースでよく機能していたと考えられる。20周目に転倒を喫するまで2番手を走っていたアレックス・リンス(スズキ)は前後にミディアムを選択。終盤に怒涛の追い上げを見せ、ドヴィツィオーゾに対して0.4秒差にまで迫ったヨハン・ザルコ(アビンティア)も、同じく前後にミディアムを選んでいた。
ドヴィツィオーゾは「後から言うのは簡単すぎる」と認めたものの、ミディアムタイヤを選択すべきだったと語った。
「最終的には僕らは満足すべきだろう。ある程度のポイントも持ち帰れたからね。だけどタイヤ選択のミスでツケを払うことになったから、少しガッカリもしている」
ドヴィツィオーゾはそう語った。
「でも今になってそのことについて話すのは、後知恵というものだ。45分間のレースで雨がどの程度強くなるのか、それとも止むのか、それはわからなかったんだ」
「そして、ダニーロがとても強かった一方、僕はレース序盤に苦戦していた」
「彼はこういったシチュエーションでとても強い。ドライコンディションではネガティブポイントになっている彼の体重が、ウエットではアドバンテージになるんだ」
「僕は苦戦していた。でもコーナー中盤やブレーキングではより速く走ることができていたんだ」
「だけど10周を残して、水がほぼはけていきタイヤは完全に終わってしまった。最初にリヤに(限界が)きてしまって、コーナー脱出で彼のように走れなくなった。フロントも既に限界ギリギリで1周ごとに悪くなっていったよ」
「フロントタイヤをロックさせてしまって、10回はクラッシュしそうになった。最後までプッシュして表彰台を確保しようと頑張った。そして最終ラップには(ミゲル)オリベイラを抜いてひとつポジションを上げられた」
「そこについては満足している。でもミディアムを履いていればダニーロと戦えた可能性があるから、少し残念だ」
フランスGPではポイントランク首位のファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)と2番手のジョアン・ミル(スズキ)が9位と11位に留まった。結果としてドヴィツィオーゾはポイント差を詰め、18ポイント差の3番手に浮上している。
ただドヴィツィオーゾはタイトルへ真剣に挑むつもりならば、この結果に大喜びすることはできず、もっと結果を残す必要があると認めた。
「こうしたシーズンでは、ポイントを取りこぼすのは得策ではない」
「特に、(ノーポイントだった)バルセロナのようなやつだ。あれは腹立たしい」
「結局のところこれはスポーツで、だからこそ先を見据える必要があるんだ。でも多くのリスクを冒す必要あるから、ミスは容易に起きてしまう」
「最終的に、僕らはこの結果には怒るよりも満足すべきだろうね。もっと多くのポイントが必要なのはわかっているけど、ル・マンの前のギャップはもっと大きかったんだ。だから大喜びはできなくても、満足はできるよ」
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