IndyCar Nashville
波乱のレースでまさかの優勝! エリクソン「宙を舞って空が見えたのに勝てるなんて!」
インディカー第11戦ナッシュビルで優勝したマーカス・エリクソンは、4周目にマシンが空中に舞い上がるほどのクラッシュをしながらも、なぜ優勝できたのか不思議だと語った。

David Malsher
編集: 2021/08/09 9:58
Copy link
Viberでシェア
Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

インディカーの第11戦、ナッシュビルの市街地で初開催されたミュージックシティGPは赤旗が2度、コーションが何度も出される波乱の展開となった。優勝したのは、序盤にクラッシュしてマシンを破損し、ペナルティを受けたマーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)だった。
エリクソンはコーション中の4周目、セバスチャン・ブルデー(A.J.フォイト)に追突してしまった。衝撃でエリクソンのマシンはフロントが大きく持ち上がったが、ひっくり返ることなく着地した。
ブルデーはリヤサスペンションにダメージがありレースを終えたが、エリクソンは破損したフロントウイングを交換してレースに復帰。エリクソンはブルデーとの接触の責任を問われペナルティを受けたが、その後もクラッシュが多発したことや、リスタートでの大胆なオーバーテイクも功を奏してポジションを上げていった。
80周のレースが30周を消化した頃、トップを走っていたのはコルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート)だったが、この日5度目となるコーションが出されピットインを済ませていなかった上位陣が相次いでピットに入ったことで、エリクソンが首位に浮上した。
プラクティスや予選で圧巻の速さを見せていたハータは、怒涛の追い上げで2番手まで浮上しエリクソンに迫ったが、エリクソンは燃料を節約しながらもハータを抑えた。
すると75周目にハータが痛恨のクラッシュ。2度目の赤旗が掲示された。残り2周でレースが再開されたが、エリクソンはチームメイトのスコット・ディクソンを従えてトップチェッカーを果たしたのだ。
Read Also:
「レース序盤に空を見て、レースが終わってしまったと思っていたのに、どうして優勝できたのか考えているところだ。信じられない、信じられないよ!」と、エリクソンは笑いながら話した。
「セブには申し訳ないことをした。あそこで彼らが加速すると思っていたんだ。この時点でレースは終わったと思った。その後、クルマを修理したらストップ&ゴーのペナルティを受けて最後尾になってしまった。そこから挽回しなくてはいけなかった」
「クルマにもあのフライトによるダメージがあったけど、できるだけ順位を挽回して15位以内に入ることを目標にしていたんだ……」
「その後、チームは戦略的に素晴らしい仕事をし、ピットストップも素晴らしかった。そして多くのアクシデントがあった……でも僕たちは必要なときにすべてを正しく行なうことができた」
「レース終盤、コルトンが僕の後ろにいた時は、彼を抑えつつもフィニッシュまでたどり着くために燃料をかなり節約しなくてはいけなかった。あれは僕のキャリアの中でも最も困難なチャレンジのひとつだったけど、彼を引き離してペースを維持できたことをとても誇りに思っている。そのおかげでレースに勝つことができた。彼は本当に一生懸命にプッシュしていたし、週末ずっと最速の男だった」
「でもあんなアクシデントの多いレースでは、また赤旗が出たり、簡単にはゴールできないだろうと思っていた。最後まで走りきって勝利を手にすることができて、とても嬉しかった」
エリクソンは、レースを振り返ってもなぜ勝てたのか分からないものの、本来なら予選でトップ6に入るだけのパフォーマンスはあったと説明した。
「どうやってここ(優勝)にたどり着いたのか、いまだに理解できていないけど、要は本当に速かったということだ。フリーエアを得たときも速かったし、他のクルマを抜く時も速かったし、燃料を節約する時も速かった……」
「予選ではQ1で壁に接触してサスペンションを壊してしまい、そのせいで後方(18番手)からのスタートになってしまった。本来なら、ファスト6に入るべきだったと思う」
「でも、インディカーでは何が起こるか分からない。これまでもそうだったし、今日もまた決してあきらめず、常にプッシュし続け、信じ続けることが大切だということが分かった。僕たちのように強力なチームがあれば、どんなことでも可能なんだ」
エリクソンはドライバーズランキング5番手。今回の優勝でポジションを上げてはいないものの、4番手のジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)との差は4ポイントに縮まった。ポイントリーダーにはアレックス・パロウ、ランキング2番手のディクソンも42ポイント差で続いており、チップ・ガナッシは4台中3台がランキング上位に名を連ねている。
Read Also:
- インディカー:初開催ナッシュビルでハータが圧巻の0.5秒差ポールポジション。佐藤琢磨は予選24番手に沈む
- 新たな伝説の始まり……? 2021年インディ500覇者のエリオ・カストロネベス、来季は久々のフル参戦が決定
- インディカーテスト初参加のタチアナ・カルデロン、A.J.フォイトの来季ドライバー候補とチーム代表が認める
- 2度のインディカー王者ジョセフ・ニューガーデン、ポイントリーダーのアレックス・パロウを“最も完成度の高い若手”と絶賛
あなたの意見が聞きたい!
Motorsport.comで何を見たいですか?
5分間のアンケートにご協力ください。
- Motorsport.comチーム
コメントを読んで投稿する
関連ニュース :
記事をシェアもしくは保存
Copy link
Viberでシェア
前の記事 インディカー第11戦ナッシュビル:序盤クラッシュのエリクソンが優勝の番狂わせ。佐藤琢磨は不運で25位
次の記事 【インディカー】アンドレッティ移籍も噂されるグロージャン、デイル・コインは引き留めに向け協議中
Top Comments
コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?
View More & Comment

More from
David Malsher

パロウが見事な今季初勝利。初ポールのルンガーはタイヤに苦しむ|インディカー第5戦インディGP
IndyCar
IndyCar
Grand Prix of Indianapolis
2023/05/14
パロウが見事な今季初勝利。初ポールのルンガーはタイヤに苦しむ|インディカー第5戦インディGP

マクログリンが3ストップ戦略で今季初優勝。グロージャンは初勝利ならず|インディカー第4戦アラバマ
IndyCar
IndyCar
Birmingham
2023/05/01
マクログリンが3ストップ戦略で今季初優勝。グロージャンは初勝利ならず|インディカー第4戦アラバマ

第107回インディ500へ向けた走行始まる。強風のオープンテスト初日はニューガーデン最速。佐藤琢磨は5番手
IndyCar
IndyCar
Indy 500 open test
2023/04/21
第107回インディ500へ向けた走行始まる。強風のオープンテスト初日はニューガーデン最速。佐藤琢磨は5番手

More from
マーカス エリクソン

エリクソン、キャデラックF1入り噂のハータの能力に太鼓判「F1に必要なモノはすべて持っている」
F1
F1 2025/03/20
エリクソン、キャデラックF1入り噂のハータの能力に太鼓判「F1に必要なモノはすべて持っている」

3年越しの結実。F1王者ジェンソン・バトン、“アキュラ/ホンダ陣営”からデイトナ24時間参戦へ! エリクソンらと共にLMDh駆る
IMSA
IMSA
Petit Le Mans Road Atlanta
2023/11/15
3年越しの結実。F1王者ジェンソン・バトン、“アキュラ/ホンダ陣営”からデイトナ24時間参戦へ! エリクソンらと共にLMDh駆る

ミニチュア版なら”一生モノ”。マーカス・エリクソン、インディ500勝者の証「ベイビー・ボルグ」を受け取る
IndyCar
IndyCar
Indy 500
2023/02/03
ミニチュア版なら”一生モノ”。マーカス・エリクソン、インディ500勝者の証「ベイビー・ボルグ」を受け取る

More from
Chip Ganassi Racing

ラグナセカ、名物コーナーのコークスクリューを改名。伝説の”ザ・パス”とザナルディを称える
IndyCar
IndyCar 27 日前
ラグナセカ、名物コーナーのコークスクリューを改名。伝説の”ザ・パス”とザナルディを称える

アレックス・パロウ、インディカー・シリーズを4連覇。参戦からわずか7年で5度目の王座……本人も実感湧かず「まるで昨日始まったかのよう」
IndyCar
IndyCar
Milwaukee Race 2
30 日前
アレックス・パロウ、インディカー・シリーズを4連覇。参戦からわずか7年で5度目の王座……本人も実感湧かず「まるで昨日始まったかのよう」

パロウ、インディ500のレース後車検でフロントウイングに違反。7位は変わらず減点処分
IndyCar
IndyCar
110th Running of the Indianapolis 500
4 ヵ月前
パロウ、インディ500のレース後車検でフロントウイングに違反。7位は変わらず減点処分
最新ニュース

フェラーリとの契約更新前、他チームとも交渉していたルクレール。“21世紀のジル・ビルヌーブ”には跳ね馬残留が最適解なのか?
F1
F1 F1
アゼルバイジャンGP
11 時間前
フェラーリとの契約更新前、他チームとも交渉していたルクレール。“21世紀のジル・ビルヌーブ”には跳ね馬残留が最適解なのか?

FIAとACO、2037年末までの長期契約を締結。”WEC分裂”の憶測を払拭。FIA会長「世紀の大契約だ!」
WEC
WEC WEC
Fuji
12 時間前
FIAとACO、2037年末までの長期契約を締結。”WEC分裂”の憶測を払拭。FIA会長「世紀の大契約だ!」

ホンダ、2回目のADUOアップデートはターボ。すでにスペインGPで投入済み……HRC渡辺康治社長が明かす
F1
F1 F1
バーレーンGP
13 時間前
ホンダ、2回目のADUOアップデートはターボ。すでにスペインGPで投入済み……HRC渡辺康治社長が明かす

日本GPに向けてボルテージアップ! MotoGP Fan Fest Tokyo大盛り上がり。小椋「頑張って走ります!」
MotoGP
MGP MotoGP
日本GP
13 時間前
日本GPに向けてボルテージアップ! MotoGP Fan Fest Tokyo大盛り上がり。小椋「頑張って走ります!」
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。
購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします
広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード
お知らせの管理
登録