ランク首位再浮上のエバンス、タイトル争いには慎重姿勢「あと2戦、何が起きるか分からない」
トヨタのエルフィン・エバンスは、ラリー・トルコで優勝しランキング首位に立ったものの、タイトル争いに関して慎重な姿勢を見せている。
Elfyn Evans, Scott Martin, Toyota Gazoo Racing WRT Toyota Yaris WRC
McKlein / Motorsport Images
トヨタのエルフィン・エバンスは、上位陣にトラブルが続発する波乱の展開となったWRC第5戦ラリー・トルコで優勝し、ランキング首位に立った。
今季のWRCは10月のラリー・イタリアと、11月のラリー・イーペル(ベルギー)を残すのみ。2月のラリー・スウェーデンに続き、今季2勝目を挙げたエバンスは、チームメイトのセバスチャン・オジェを18ポイントリードしている。
エバンスがチャンピオンを獲得した場合、2001年のリチャード・バーンズ以来となるイギリス人のWRC王者誕生となる。シーズン終盤にランキング首位に立っていることについて、エバンスは「良いことだけど、あまり深く考えたことはないんだ」と語った。
「シーズン終了前に何があるかは誰にも分からないからね。結局のところ、1戦リタイアしてしまえば、リードはひっくり返ってしまうんだ。次のラリーに向けて、冷静さを失わないようにしなくてはいけない」
ラリー・トルコでは、オット・タナク(ヒュンダイ)がSS3でステアリングトラブルにより土手に突っ込んでしまい、デイリタイア。トヨタのカッレ・ロバンペラ、セバスチャン・オジェ、最終日を首位で迎えたティエリー・ヌービル(ヒュンダイ)にはパンクが発生した。さらにオジェは、電気系の問題が起きた上、SS11でエンジンブローに見舞われている。
エバンスは、勝利を喜びながらもライバルたちにトラブルが多発したことに複雑な感情を抱いたようだ。
「もちろん、とても嬉しい。でも、僕の勝利の中で最も嬉しいものだとは言えない」
「こんな形で勝ちたいとは思っていなかった。ポイントを稼ぐために来たのは確かだけどね」
「幸いにも僕たちは幸運だった。くじ引きみたいな状況だったけど、それに対して自分にできることはあまりない。以前は僕たちが不運な状況になったこともある。僕たちは勝利を喜ばなくてはいけないんだと思う」
オジェは、トヨタにとって初めてのトラブルに見舞われたと振り返った。
「チームにとって、これまでに発生したことのないふたつの大きな問題に見舞われ、かなり不運だった」と、オジェはmotorsport.comに語った。
「チームが調査をして、再発をしないようにできる限りのことを行なうと確信している」
「しかしモータースポーツでは、毎週末トラブルが起きるより、全ての問題が同じ週末に起きた方が良いんだ! 間違いなく、今季のような短いチャンピオンシップで、技術的なトラブルでノーポイントに終わるのは良いことではないけどね」
トヨタのトミ・マキネンは、2番手を走りながらリタイアとなったオジェについて、「セブに起こったことを非常に残念に思う」と話した。
「彼は先週末、幸運な男ではなかった。彼は優勝を争えたかもしれないのだ」
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