カルロス・ロイテマン、消化器系の出血により病院搬送。病状悪化により集中治療室へ
元F1ドライバーのカルロス・ロイテマンは、消化器系の出血によりアルゼンチンの病院の集中治療室におり、その病状は悪化しているようだ。
1970年代から1980年代初頭にかけてF1で活躍し、1981年にはネルソン・ピケと最終戦までもつれるタイトル争いを展開しランキング2位になったことで知られるカルロス・ロイテマン。現在は政治家として活動する79歳のロイテマンだが、5月5日(水)に消化器系から出血をきたしたことで、アルゼンチンのサナトリオ・サンタフェ病院に搬送された。
7日(金)に同院は、ロイテマンの状態が「臨床的に安定しており、血行動態のパラメータも許容範囲である」と報告していた。しかしながらその後新たに内出血が確認されたため、医師たちは約170km離れたロサリオにある病院の集中治療室にロイテマンを転院させることを決定したようだ。
8日(土)の報告書には次のように記されている。
「カルロス・ロイテマン上院議員には、消化器系の新たな出血とそれに伴う血行動態の悪化が見られた。血圧低下や生化学的パラメータの悪化を考慮して、彼をロサリオ市にあるサナトリオ・パルケ病院に移送し、治療と診察を継続することを決定した」
ロイテマンはここ数年健康問題に悩まされており、2017年には肝臓がんと診断されていた。彼は同年にニューヨークで肝臓の腫瘍を摘出する手術を受け、それ以来は公の場に姿を見せていない。
Carlos Reutemann, 1981 Las Vegas GP
Photo by: Motorsport Images
ロイテマンは1972年にF1デビューを果たし、フォークランド紛争の影響で1982年に引退するまで146レースに出走した。ブラバム、フェラーリ、ロータス、ウイリアムズと名門チームを渡り歩き、12勝と6回のポールポジションを記録。1981年にはシーズンの大半でポイントリーダーにつけていたが、最終戦でネルソン・ピケに逆転されて1ポイント差でチャンピオンを逃した。
引退後は政治家に転身。2003年からはアルゼンチンの上院議員を務めている。また地元のサンタフェ州では州知事を2期務めたほか、アルゼンチン大統領選への出馬も打診されたことがあるが、本人が辞退している。
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