ドルナ、新型コロナでMotoGPライダーの協力も期待。レース再開は8月に?
ドルナ・スポーツCEOのカルメロ・エスペレータは、8月にレース再開を目指していること、新型コロナによる危機を乗り越えるために契約済みも含めてMotoGPライダーが給与削減を受け入れることを望んでいると語った。
写真:: MotoGP
2020年シーズンのMotoGPは新型コロナウイルスのパンデミックによってシーズンが中断されてしまっている。グランプリが開催されないことで、参戦するチームは財政面で重圧がかかっている状況だ。
シリーズのプロモーターであるドルナ・スポーツは、チームに対して財政面の支援を行なう事を決定しているが、MotoGPが危機を乗り切るためにはライダーら選手側も役割を果たす必要があると考えている。
現在、MotoGPクラスのライダーで2020年以降の契約を結んでいるのは5名。マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)、マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)とファビオ・クアルタラロ(ヤマハへ移籍)、アレックス・リンス(スズキ)、ティト・ラバト(アビンティア)が4月20日時点で2020年以降の契約を結んでいる。
しかしドルナCEOのカルメロ・エスペレータは、契約を既に結んでいるライダーも含めて給与の減額などの交渉をするだろうとの考えを、スペインのラジオ局に語った
「契約を結んでいないライダーだけではなく、誰もが減額などの方向の交渉を行なうと考えている」
「ライダーは契約を結ぶことはできる。しかしその合意というのはふつうは通常の状況で結ばれる物だ。不可抗力の事由ならばそれは異なるし、問題にはならないと思っている」
「自分の仕事をしているとき、正当に稼いでいることは誰もが理解しているが、家にいて、誰も望まないような状況を体験している時なら、それはまた別のことだ」
またドルナもこうした危機的状況を乗り越えるために、スタッフの給与を削減したと、エスペレータCEOは明かした。
「チームがスタッフと給与の削減にむけて特別なことをせずに合意したのと同様に、我々もドルナとして考慮し、給与を下げたんだ」
「全てお互いの同意によってだ。我々はチャンピオンシップが再び軌道に戻るまで給与を削減する」
カレンダー上では直近のレース予定は6月下旬のオランダGPとなっている。ただオランダGPも延期が濃厚だ。
エスペレータCEOも「8月からのレース再開に向けて取り組んでいる」と語っており、シーズン再開はチェコGPとなる可能性が高い。
そしてシーズン再開に向けて、ドルナはチームに対し最小限の人員のみをサーキットに入れるよう求めると彼は示唆している。だが、MotoGPクラス単独での開催は考えていない様子だ。
「パドックに入ることのできる人間の数を減らすことを考えている。そしてその場合でも、3カテゴリーの全てが含まれる」
「この問題はマニュファクチャラーと話し合われ、そして除外された」
「TV放送そして広告が主な収入ならば、我々は視聴者に一定の数のレースを提供しなければならない。そしてMoto2とMoto3無しでは思いやりを欠いたものになるだろう」
「この問題が終わった時、人々はレースを渇望するだろう。我々は持続的に彼らに“製品”を提供しなくてはいけないんだ」
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