アルファタウリ代表、角田F1初テストを説明「彼はF1マシンに慣れなければいけない」
アルファタウリ・ホンダのフランツ・トスト代表は、今週F1初テストを行なう角田裕毅についてコメント。F1デビューに向け、F1マシンに慣れる必要があると語った。
写真:: Scuderia Alpha Tauri
11月4日、アルファタウリ・ホンダはイモラ・サーキットでプライベートテストを実施する予定になっている。この日走行するのは2年前のF1マシン”トロロッソ STR13”であり、角田裕毅がステアリングを握ることになっている。角田にとってこれが、F1マシンを初めてドライブする機会ということになる。
このテストに先立ち、アルファタウリのフランツ・トスト代表は、エミリア・ロマーニャGPの際に、今週行なうテストについて次のように説明した。
「角田裕毅は、F1マシンに慣れなければならない。そしてこれが、彼にとって初めてF1マシンをドライブするチャンスとなる」
そうトスト代表は語った。
「だが舞台はここイモラだ。簡単なコースではない。しかし私は彼に、何をすべきか、可能な限り最善の方法で示そうと思う。そしてバーレーンまたはアブダビのFP1で走る許可を得るために、彼に300kmを走らせたいと考えている」
「どれだけFP1を走る必要があるのかを確認する。それは、彼がFIA F2のランキングを何位で終えるのか、それ次第だ。彼が上位4人に入った場合、スーパーライセンスを手にすることができる。5位だったら、FP1を2回走る必要があるだろう。それも、スーパーライセンスポイントに加算されるからね」
スーパーライセンスを取得するためには、直近3年でスーパーライセンスポイント40ポイントを手にしなければならない。角田は2018年はFIA F4の日本シリーズでチャンピオン(12ポイント)を獲得、2019年はユーロ・フォーミュラ・オープンでランキング4位になり、7ポイントを手にした。つまり、ここまでで19ポイントを手にしていることとなる。
今季参戦中のFIA F2でランキング4位以上に入れば、スーパーライセンスポイントの合計が40を超えるが、5位だと20ポイントしか加算できず、必要ポイントに届かない。ただ今季はF1のフリー走行を走れば1回あたり1ポイントを手にできるため、ランキング5位だった場合は、この合わせ技で40ポイントを満たす……その可能性も視野に入れているというのだ。
この角田も含め、エミリア・ロマーニャGPで4位に入賞する活躍を見せたダニール・クビアト、レッドブルを追われる可能性が示唆されているアレクサンダー・アルボンも、来季のアルファタウリのドライバー候補である。
決断はいつ行なわれるのか? それについてトスト代表は、次のように語った。
「すぐに決定が下されると思う。それは、レッドブルが決めることだ」
「急いではいない。シーズンが終わる前に決めてもらえれば大丈夫だ。角田裕毅がF2のランキング何位になるのかということも、重要な要素になるだろう」
「ホンダとの関係次第ということではない。彼のパフォーマンスが重要なのだ。スポンサーとの関係も特に重要ではない。トロロッソでも、アルファタウリになっても、そういうことはなかった」
「F1ドライバーとして成功するために必要な能力とスキルを、そのドライバーが持っていることを確信する必要がある。我々は、レッドブルの姉妹チームだ。彼らは我々に、良いドライバーを期待しているのだ」
Additional report by Erwin Jaeggi
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