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F1
F1新車”雑感”解説:レッドブルRB16・ホンダ。各所に垣間見える”アグレッシブ”な進化
レッドブルが公開した2020年用ニューマシンRB16。ホンダ製パワーユニット搭載2シーズン目となる今季は、タイトル争いを目指すとチームは公言する。それぞ実現すべく、発表されたマシンには、随所にアグレッシブな開発の跡が見て取れる。
田中 健一
編集: 2020/02/12 12:42
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レッドブル・ホンダが、2020年シーズンを戦うニューマシンRB16を発表した。昨年3勝を挙げ、ランキング3位を獲得したレッドブル・ホンダ。今季はそれ以上、いやタイトルをも狙う”勝負の年”と位置付けている。
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その命運を握るのが、このRB16である。パッと見は昨年仕様のRB15とほとんど同じように見える。それもそのはず……チームも「今季マシンは昨年型の進化版」と明言しているのだ。
ただ細かい部分をよく見ていくと、様々な部分に変更が加えられているのが分かる。
まずノーズ先端だ。この部分は昨シーズン、開口部が設けられたり、それが閉じられたりと、サーキットによってその仕様を変えてきた。今回発表されたスタジオショットを見る限り、ノーズ先端にはふたつの区画に分けられた、四角い形状の開口部が設けられている。ここから取り入れた空気を、ノーズ背面に送る……そんな機構になっていそうだ。そのノーズ背面には、昨年のメルセデスが採用したモノによく似た、地面と水平の板状のパーツ=ケープが取り付けられており、フロア下に向かう気流を整えることに注力している……そんな所作が伺える。
なおフロントウイングは実際に走行する時には変更されている可能性も大きいが、昨年トレンドともなった、外側両端が下がる”アウトウォッシュ型”を採用せず、従来の両端が高く、翼端板の高さいっぱいまで持ち上げられたデザインが使われている。ただ翼端板の高さは、後方に向かうに連れて緩やかに低くなる形状が用いられている。
注目すべきはフロントサスペンションだ。上側のアーム(アッパーアーム)の取り付け位置が、昨年に比べてグッと後退しているのが興味深い。昨年のRB15は、モノコック先端ギリギリの地点にアッパーアームの前部が取り付けられていたが、これが大きく後ろに移動されているのだ。
おそらくこの変更は、モノコック先端、ひいてはノーズ全体が低くなっていることと無関係ではないだろう。事実、モノコックの先端部分が、昨年のマシンに比べて大きくえぐられているように見える。要するに、サスペンションの位置を変更してまでも、この部分を低くしたかった……そんな狙いが垣間見える。
コクピット周りのバージボードやディフレクター、リヤビューミラーなどは、昨年からの変更はなし。ただテスト時には変更され、開幕戦を迎える頃には大きく異なるレイアウトになっていても不思議ではない。
RB15も小さなサイドポンツーンが特徴だったマシンだ。しかし今年のRB16は、さらにこれが小さくなったように見える。RB15では、「Rdd Bull」の文字全部が、サイドポンツーンの膨らんだ部分に入れられていた。しかしRB16では、最後の「ll」部分上部が鋭く絞り込まれている。その後方のフロア上は非常に広いスペースが開けられており、ディフューザー上に向けて気流を流す、そんな効果を目指していそうだ。
このさらに小さくなったサイドポンツーンを実現するには、コンパクトなホンダ製のパワーユニットが寄与しているだろうことは言うまでもない。
おそらくこのサイドポンツーンの小型化とも関連しているはずだが、リヤサスペンションのレイアウトも変更。昨年はプルロッドがロワアーム2本の外側を通っていたが、このRB16ではロワアームの内側を通るように変更されている。
またリヤウイングのステーも、昨年の1本から2本へと増やされている。その間にエキゾーストパイプと、2本のウェイストゲートパイプが通されているようだ。
この後、早速シルバーストン・サーキットでシェイクダウンが行なわれるRB16。陣営の目論見通り、メルセデスやフェラーリの存在を脅かし、タイトル争いに加わることができるか? 細かいながらも各所に見られるアグレッシブなデザインからすれば、期待が膨らむと言っては言い過ぎだろうか?
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