F1カタールGPもナイトレースに? F1ドメニカリCEO「素晴らしいレースになるだろう」
F1のステファノ・ドメニカリCEOは、今季初開催されることが決まったロサイル・インターナショナル・サーキットでのカタールGPはナイトレースになると語ると共に、誰もF1マシンでは経験したことのないサーキットであるため、素晴らしいレースになるはずだと語った。
写真:: Formula 1
開催地未定となっていたF1の2021年第20戦として、カタールGPが開催されることが決まった。舞台はロサイル・インターナショナル・サーキット……MotoGPの開催サーキットとして知られているコースである。
このカタールGPについてF1のステファノ・ドメニカリCEOは、信じられないほど素晴らしいレースになる可能性があると期待している。
カタールGPは2021年のF1第20戦として、11月21日に決勝レースを開催する予定。そして2023年から10年間のカタールGP開催契約も同時に締結された。
ドメニカリCEOは、カタールとの交渉は今年の4月に始まり、今年の開催契約が合意に達した後、より長期の契約についての議論が始められたと明かした。
なお2022年にF1が開催されないのは、同年にはこのカタールで、FIFAワールドカップが開催される予定だからだ。
「F1にとっては素晴らしい瞬間だ」
そうドメニカリは語る。
「F1は素晴らしいチャンピオンシップであり、大きな注目が寄せられている。大きな成功を収めているが、皆さんもご存知の通り、コロナ禍によって柔軟な解決策を見つけることを余儀なくされたと言わなければならない」
「そして今年の4月に議論を始めた際、カタールの連盟にはグランプリを主催する準備が整っていたということは、素晴らしいことだった。レースをキャンセルする会場が増えたわけではなく、新たなレースを開催できるチャンスがそこにあったわけだからね」
「そしてそれは、カタールの連盟が、すでにF1ファミリーの一員であるということがはっきりした素晴らしい瞬間だった。そしてその瞬間から、我々は未来について話を進めてきた。そして、(10年間の開催契約という)発表された未来へ向けた協力なパートナーシップは、非常に短期間で合意に至ったのだ」
「F1を代表して、この素晴らしい瞬間を共有できることを、とても嬉しく思う。全てのチームとドライバーがロサイルを訪れる時、今年のような素晴らしいシーズンに、新たな素晴らしいレースを追加することができると確信している」
このロサイル・インターナショナル・サーキットで、2004年以来MotoGPのレースを開催し続け、そして成功を収めていることは、F1の開催に向けて準備が整っているということを示しているとドメニカリは強調する。
なおF1開催に向け、FIAのF1レースディレクターであるマイケル・マシは今年の夏の始めにカタールを訪れ、修正が必要な箇所、そしてピット入り口やバリア、それから縁石などをチェックしている。
「実際にこの施設は、MotoGPで素晴らしいイベントを主催している」
そうドメニカリCEOは語った。
「もちろん、その施設は既にトップクラスだ。準備が整っていることを確認するために、FIAとF1のスタッフはすでに訪問済みだ。全てが進行中なのだ」
「準備はほぼ整っているが、僅かな調整が必要だ。ナイトレースになるだろう。そしてご存知の通り、F1がここに来るのは初めてで、誰もテストしておらず、タイヤのテストだった誰も行なっていない。それは、きっと素晴らしいことだろう」
「だからスタートした瞬間から、コース上で多くの動きが始まるだろうと確信している。今シーズンに、もうひとつエキサイティングなレースを加えることになるだろう」
なおMotoGPのカタールGPはナイトレースとして行なわれているが、F1も同様にナイトレースとして開催するべきだと、ドメニカリCEOは考えている。
「ナイトレースは、ここでの素晴らしい経験をファンに提供すべき、正しい形だろう。MotoGPがここでナイトレースを行なうことで、どんなことが見られるのかということを見てきた」
なおカタールGPは2008年からナイトレースとして開催されている。これは、F1初のナイトレースであるシンガポールGPと同じ年であり、時期としてはMotoGPの方が半年ほど早くナイトレースを開催したということになる。
「F1では、バーレーンですでにナイトレースが行なわれており、シンガポールでもナイトレースが行なわれている。最終戦のアブダビもナイトレースだ」
「ナイトレートは、F1に別の”ショー”をもたらしてくれる。それは本当に、信じられないほどの瞬間になるだろう」
日本GPをはじめ、オーストラリアや中国など、複数のグランプリが開催できなかった今季のF1。しかしそんな中でもカタールGPを開催することで現状では22レースが行なわれる予定であるということは、F1がコロナ禍にうまく対応することができたということを示していると語った。
「私が言えるのは、F1はコロナ禍に対応する方法を示すことができたということだ」
そうドメニカリCEOは言う。
「今年のF1は22戦……つまりこれまでで最大数のレースを開催することができる。これは、このシステムの強さや、世界中との関係の良さを示していると思う」
「イベントを開催するのは簡単ではない。我々は多くの人たちを動かし、各国の政府と話し、手順についても話し合っている」
「そしてもちろん、今年の例で言えば、キャンセルされたグランプリを見出した後、非常に短い時間で解決策を見つけることができたのだ」
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