F1 アゼルバイジャンGP

ホンダ勢3台入賞、うち2台が表彰台……田辺TD「フェルスタッペンのリタイア以外は、ホンダにとって良いレース」

F1アゼルバイジャンGPの決勝レースを終え、ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターがインタビューに応じると、フェルスタッペンがリタイアした以外は、ホンダにとって良いレースだったと語った。

田中 健一

公開日時: 2021/06/06 23:13

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Sergio Perez, Red Bull Racing, 1st position, celebrates on the podium

 F1アゼルバイジャンGPの決勝レースで、ホンダ製パワーユニット(PU)搭載勢は、全4台中3台が入賞。しかもうち2台が表彰台を獲得するという結果となった。これについてホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターは、「ホンダとしては非常に良いレースになった」と語った。

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 このレースで速さを見せたのは、レッドブル・ホンダの2台だった。最初のピットストップを終えた後、首位マックス・フェルスタッペン、2番手セルジオ・ペレスと、盤石の1-2体制を築き、チェッカーに向けてひた走っていた。また、アルファタウリのピエール・ガスリーと角田裕毅も入賞圏内を走っており、今季初の全車入賞も間近という状況だった。

 しかし残り6周というところで、首位を走っていたフェルスタッペンの左リヤタイヤが突然パンク。これによりフェルスタッペンはコントロールを失い、ウォールにクラッシュ……リタイアすることとなってしまった。

 ただそれでも、今季レッドブルに新加入したペレスが2番手を堅実に走行していたため優勝を手にすることができ、さらにアルファタウリの2台も揃って入賞を果たした。

「フェルスタッペンとペレスが、1-2体制で快走していました。フェルスタッペンが終盤にクラッシュしてしまいリタイアすることとなりましたが、2番手をペレスがしっかりと走っていた……赤旗中断からの再開後も、ペレスはそのポジションをしっかりと守り切り、優勝。レッドブル・ホンダ移籍後初優勝を挙げることになりました」

 田辺テクニカルディレクターは、レース後に記者会見でそう語った。

「赤旗中断後の再スタートでは、ルイス・ハミルトン(メルセデス)がコースアウトしたことで、アルファタウリのガスリーが3位表彰台を獲得。角田も、初のアゼルバイジャンGPでしたが、きっちり完走して入賞してくれました」

「フェルスタッペンのクラッシュを除き、ホンダ勢としては良い結果を残せたレースだったと思います。そして我々としては、ドライバーズランキングでも、コンストラクターズランキングでも、初めて首位に立って挑んだグランプリでした。そのポジションをキープしたまま、次戦に向かうことができます。まだまだ見直さなければいけない部分はありますが、今日のところは良かったと思います」

 アゼルバイジャンGPの舞台となったバクー市街地コースは、全長2.2kmにもなる長い全開区間があるのが特徴。そういう意味では、PUのパワーが重要なコースであると言える。そこでも好成績を残せたことで、対ライバルということで見た競争力という点でも、自信を深めることができたようだ。

「データの部分はこれから見直すつもりですが、4台が予選Q3に進み、表彰台に2台を送り込めた。角田も入賞した。そういう意味では、我々の両チームのクルマ、そしてPUに関しては、今までと比べて進化したと感じています」

「ただ、メルセデスが黙っているわけはありません。当然巻き返しを図ってくると思います。今日の結果は良かったですが、だからと言って今後も良いとは限りません」

 なおペレスは、今回がレッドブル加入後初優勝であるだけではなく、初めての表彰台獲得でもあった。このペレスのパフォーマンスが向上してきたことが、今季のチャンピオンシップを争っていく上で非常に重要だと田辺テクニカルディレクターは語る。

「ふたりのドライバーが、しっかりと入賞することが、チームのポジションを上げるのには重要だと思います。どちらかひとりだけが飛び抜けていたとしても、他のチームに戦略面で負けてしまうことがありますから」

「今日のレースでは、フェルスタッペンが首位を走り、ペレスがその後ろを走っていた。でもこれまでのレースでは、メルセデスはふたりのドライバーで戦略を分け、フェルスタッペンに襲いかかるということが多かったです。今回のように2枚看板で戦うことができれば、相手も攻めづらくなると思います」

 なお今回表彰台を獲得したガスリーとペレスは、レース中にトラブルに見舞われていた。ガスリーはパワーを失っており、これに対処しながらレースの半分以上を走行したという。

 このガスリーのトラブルについて、田辺テクニカルディレクターは次のように語る。

「PUのデータ、そしてドライバーの感じる部分でトラブルが出ていました。ですので、対応できる部分については、ドライバーがスイッチを操作して対応しました。詳細についてはこれから確認します」

「ただ、ストレートで全然スピードが出ないとか、そういうレベルにまで至ることはありませんでした」

 一方ペレスについては、その問題はより深刻だったようだ。ペレスはチェッカーを受けた直後、チームからの指示により、ピットレーンの出口付近にマシンをすぐさま止めた。これは油圧関係のトラブルだったようだが、PUに起因するモノではなかったようだ。

「ペレスのマシンには、ハイドロ(油圧)系の問題がありました。言い方など、詳細については、チームに聞いていただければと思います。トラブルが出たので、最低限の走行距離にして、チェッカーを受けた直後にマシンを止めたということです」

 

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