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F1分析|ハードタイヤを選択した、フェラーリの失態……しかし最後ソフトタイヤに履き替えるべきではなかった?

フェラーリのシャルル・ルクレールは、F1ハンガリーGPの決勝レースでハードタイヤを使う戦略を採り、敗北を喫した。これはミスだったと指摘されているが、それ以上にもったいなかったのは、最後ソフトタイヤに変えたことにあったように思える。

Charles Leclerc, Ferrari F1-75, makes a pit stop

写真:: Steven Tee / Motorsport Images

 F1の第13戦ハンガリーGPは、10番グリッドからスタートしたレッドブルのマックス・フェルスタッペンが大逆転優勝を果たした。そして2-3位には2戦連続でメルセデス勢と、こちらも復活を感じさせる結果となった。

 フェルスタッペンの最大の勝因は、当初ハードタイヤでスタートする作戦を立案していたものの、路面温度が予想以上に低くタイヤを温めるのに苦労しているのをレコノサンスラップで把握すると、すぐに戦略を変更し、ソフト-ミディアム-ミディアムと繋いでレースを走り切ったことだろう。

 タイヤにはそれぞれ、パフォーマンスを効果的に発揮できる温度がある。そしてソフトタイヤは比較的低い温度で作動し、逆にハードタイヤは高い温度でなければ作動しない……今回のように路面温度が低い場合は、当然ハードタイヤはリスクとなるわけだ。

 これに翻弄されたのがフェラーリのシャルル・ルクレールだった。ルクレールはミディアムタイヤでスタートし、その後をミディアム-ハードと繋ぐ2ストップ作戦をとった。フェラーリ曰く、シミュレーション上では最も適した戦略だったという。

 しかしハードタイヤを履いたルクレールのペースは優れず、ルクレールも無線で「なんでハードタイヤを履かせたんだ」と話す始末。メルセデスのジョージ・ラッセルにもオーバーテイクを許してしまった。

 結局ルクレールはハードタイヤのままチェッカーを目指すのを諦め、ピットインしてソフトタイヤに交換。結局6位でフィニッシュすることになった。

 たしかにルクレールにハードタイヤを履かせる戦略を選んだのは、フェラーリのミスだったと言えるだろう。しかしラップタイムの推移を見ると、ハードからソフトに再びタイヤを交換したことで、ミスにミスの上塗りをしてしまったように思われる。

F1ハンガリーGP決勝レースペース分析:トップ6

F1ハンガリーGP決勝レースペース分析:トップ6

Photo by: Motorsport.com / Japan

 ルクレールはラッセルに抜かれた直後に最後のピットインをし、ソフトに交換することを選んだ。しかしソフトに交換しても、前をいくマシンを攻略することはできなかった。

 一方でルクレールを抜いた後のラッセルのペースは、特に優れたものではなかった。しかも、レース終盤にはデグラデーションの傾向が見て取れ、ペースが落ちていっているのがよく分かる。

 ルクレールがもし3回目のピットストップを行なわず、ハードタイヤで走行を続けていれば、ラッセルについていくことができたのではないだろうか? むしろレース終盤、ペースが落ちたラッセルを抜き返すことができた可能性すらあったように思える。

 確かに、ルイス・ハミルトン(メルセデス)を抑え込むのは難しかっただろう。しかしラッセルを再攻略できれば3位だったわけであり、7ポイント多く獲得できていたはず。もしラッセルを抜けなくても、4位だ。

 しかもラッセルの後ろでフィニッシュしたのは、ルクレールのチームメイトであるカルロス・サインツJr.だった。フェラーリがチームオーダーを発令してルクレールをサポートするよう指示を飛ばすこともできたはずだ。

 今回のレースでは、アルピーヌのフェルナンド・アロンソ(ピンク色の折線)が第2スティントでハードタイヤを使う1ストップ作戦を選択した。このペース推移を見ると、絶対的ペースこそ上位6台には大きく差をつけられているものの、そのラップタイムは安定している。それを考えれば、ルクレールがラッセルと同等のペースを保ったまま、チェッカーを受けられた……そういう考えば楽観的だろうか?

 いずれにしても、失うポイントをもっと少なくすることができたのではないかと考えさせられてしまう。そんなレースペースの推移だった。

 
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