F1 日本GP

F1メカ解説|アルファタウリが鈴鹿に持ち込んだ、新処理のリヤウイング。ウイング幅を広げ、ダウンフォース増を狙う”技”

アルファタウリが鈴鹿サーキットで行なわれたF1日本GPに持ち込んだリヤウイングは、空気抵抗増加を抑えつつもダウンフォース向上を狙う、新しいタイプのものだった。

Matt Somerfield Giorgio Piola

公開日時: 2022/10/13 23:04

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

Alpha Tauri AT03 rear wing comparison (Japan-France)

 3年ぶりとなった日本GPでノーポイントに終わったアルファタウリ。実は彼らはこのグランプリに新しいリヤウイングを投入。しかし決勝が降雨に見舞われたため、その真のパフォーマンスを確認できるのは、次戦以降になりそうだ。

 アルファタウリはシンガポールGPに新しいノーズとフロントウイングを投入。フロントのダウンフォースを増加させ、回頭性を向上させることを狙った。そして今回の日本GPでは、新仕様のリヤウイングを持ち込み、2台のマシンに搭載した。

 新しいリヤウイングは、リヤウイングのウイング幅を広げることが最大の目的だった。これにより翼端板との接続部の曲線が鋭角になったが、ウイング幅が広がったことでダウンフォースの増加に繋がっているはずだ。また、翼端板後端上部の切り欠きの形状を変更して、空気抵抗を低減することにも取り組んでいる。

 写真の左が日本GP仕様、右がフランスGP仕様である。両者を比較すると、ウイングと翼端板接続部分が、大きく変更されているのがよくわかるだろう。この結果、これまでは丸みを帯びていたウイングの角が、より四角い形状となり(緑色の線で示された部分)、その分ウイングのフラップの幅が広がった。これによってダウンフォースの発生量を増やしているわけだ。

 また左右それぞれ、丸の中には翼端板を側方から撮影した写真を挿入してある。新仕様に伴う損失軽減のため、翼端板上部の切り欠きが変更されているのがよく解ろう。

 ただアルファタウリがこの変更を行なったのは、今回が初めてというわけではない。過去数レースで、ローダウンフォース仕様とハイダウンフォース仕様のウイングにも、同様の変更を施していた。ただ、鈴鹿で使われた”ミディアム-ハイ”ダウンフォース仕様のウイングにこの処理が施されたのは初めてというわけだ。

 なお日本GPではレースが雨になると予測したからか、ピエール・ガスリーのマシンには、ハイダウンフォース仕様のリヤウイングが搭載された。一方で角田裕毅は、この新しい”ミディアム-ハイ”ダウンフォース仕様のリヤウイングを、予選と決勝でも使った。

 

Read Also:

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

コメントを読んで投稿する

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 フェルスタッペン、5連勝の口火切ったフランスGPで連覇に自信。14番手から優勝のベルギーGPは”本当に特別”

次の記事 テオ・プルシェール、次戦アメリカGPでF1セッションデビュー。アルファロメオからFP1出走へ

Top Comments

コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?

View More & Comment

More from

Matt Somerfield



F1メカ解説|8種類のリヤウイングと14種類のビームウイングを投入したマクラーレン……2025年ダブルタイトルを目指し「デザイン上のリスク」を冒す

F1

F1 2024/12/24

F1メカ解説|8種類のリヤウイングと14種類のビームウイングを投入したマクラーレン……2025年ダブルタイトルを目指し「デザイン上のリスク」を冒す



F1メカ解説|2026年からの新レギュレーションF1マシン、デザインの自由度が増した? FIAが発表した新たなレンダリングを検証

F1

F1 2024/12/17

F1メカ解説|2026年からの新レギュレーションF1マシン、デザインの自由度が増した? FIAが発表した新たなレンダリングを検証



F1メカ解説|RBがシーズン最終戦に投入した”2025年に向けたテスト”用フロントウイング。その狙いは?

F1

F1 2024/12/15

F1メカ解説|RBがシーズン最終戦に投入した”2025年に向けたテスト”用フロントウイング。その狙いは?

More from

レーシングブルズ



角田裕毅、3戦連続の代役出場へ! 手首負傷のアイザック・ハジャーがスペインGPも欠場

F1

F1

スペインGP

2 日前

角田裕毅、3戦連続の代役出場へ! 手首負傷のアイザック・ハジャーがスペインGPも欠場



“斜め停車”角田裕毅のお咎めなしにアウディが待った! エクストラフォーメーションラップ時の規則適用に懸念、異議申し立ての意向

F1

F1

イタリアGP

3 日前

“斜め停車”角田裕毅のお咎めなしにアウディが待った! エクストラフォーメーションラップ時の規則適用に懸念、異議申し立ての意向



角田裕毅お咎めなし! F1イタリアGPの10位入賞が確定……代役の仕事をキッチリ果たし貴重1ポイントを獲得「停めるグリッドの位置を少し混乱してしまった」

F1

F1

イタリアGP

3 日前

角田裕毅お咎めなし! F1イタリアGPの10位入賞が確定……代役の仕事をキッチリ果たし貴重1ポイントを獲得「停めるグリッドの位置を少し混乱してしまった」

最新ニュース



小椋藍、MotoGPサンマリノGPも欠場。負傷した左手親指の回復間に合わず……次戦オーストリアでの復帰目指す

MotoGP

MGP MotoGP

サンマリノGP

3 時間前

小椋藍、MotoGPサンマリノGPも欠場。負傷した左手親指の回復間に合わず……次戦オーストリアでの復帰目指す



代役出走3戦目の角田裕毅、未知のマドリンクでモンツァに続く2戦連続入賞目指す「この勢いを持続させたい」

F1

F1 F1 3 時間前

代役出走3戦目の角田裕毅、未知のマドリンクでモンツァに続く2戦連続入賞目指す「この勢いを持続させたい」



これが“ヨーヨーレース”の功罪か。イタリアGPは各所で膠着状態が発生……その中で際立ったメルセデスとアントネッリの傑出度

F1

F1 F1

イタリアGP

15 時間前

これが“ヨーヨーレース”の功罪か。イタリアGPは各所で膠着状態が発生……その中で際立ったメルセデスとアントネッリの傑出度



キミ・ライコネンの息子ロビンがレッドブル育成入り! 11歳の”2代目アイスマン”に翼を授ける

F1

F1 F1

イタリアGP

15 時間前

キミ・ライコネンの息子ロビンがレッドブル育成入り! 11歳の”2代目アイスマン”に翼を授ける

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録