F1 バーレーンGP

F1分析|レッドブルの圧倒的レースペースを分析。デグラデーションが大きい、フェラーリやメルセデスでは太刀打ちできない?

F1開幕戦バーレーンGPでは、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが圧倒的なペースを披露し、完勝。対するメルセデスやフェラーリはデグラデーションが大きかったり、ペース自体が優れず、レッドブルにはかなりの差をつけられていることが分かった。

編集: 2023/03/06 9:55

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Max Verstappen, Red Bull Racing RB19, Charles Leclerc, Ferrari SF-23

 2023年のF1開幕戦バーレーンGPが終了した。結果は、レッドブル勢の圧勝。優勝したマックス・フェルスタッペンは2位に12秒、3位に38秒もの差をつけた。

 データを見ると、そのペースがいかに圧倒的なモノだったかが分かる。

 スタートした直後のスティント、フェルスタッペンは2番手を走るシャルル・ルクレール(フェラーリ)が1分38秒台後半で走る中、1分38秒台前半で走り続けた。その結果ルクレールがタイヤを交換するまでに10秒近い差をつけており、ここで勝負が決まった感がある。

F1バーレーンGP決勝ラップタイム推移

F1バーレーンGP決勝ラップタイム推移

Photo by: Motorsport.com / Japan

 チームメイトのセルジオ・ペレスも、前が開けた後、特に第2スティントではフェルスタッペンと遜色ないペースを披露。いずれのドライバーも、デグラデーションの傾向をほとんど見せずに、レースを走り切った。

 フェルスタッペンは、リードを築けたことでタイヤマネジメントに集中することができたとレース後に発言しており、余裕残しだった可能性は十分にある。全力で走っていたら、一体どれほどの差がついたのだろうか‏?

 一方、昨年までトップ3チームを形成していたフェラーリとメルセデスは、かなり厳しい展開となった。

 フェラーリのシャルル・ルクレールは、新しいタイヤに履き替えた直後こそデグラデーションの傾向は見られないが、6〜7周も走るとタイムが下落していった。これは、ソフトタイヤを履いた第1スティントも、ハードタイヤを履いた第2スティントでも、同じような傾向が見られた。計算上は第1スティントで0.218秒/周のデグラデーション、第2スティントでは0.109秒/周のデグラデーション値を示していた。チームメイトのカルロス・サインツJr.は、絶対的なペースでもルクレールに及ばなかったばかりか、走り出しからデグラデーションの傾向が見てとれた。

 メルセデス勢は、ソフトタイヤを履いた第1スティントでは、非常に大きなデグラデーションの傾向を示していた。ルイス・ハミルトンのデグラデーションは、1周あたり0.176秒。スティント全体で比較すれば、フェラーリ勢よりも厳しいデグラデーションと言える。

 ただ、ハードタイヤを履いた第2スティントと第3スティントでは、デグラデーションの傾向はほぼゼロ。つまり今回のメルセデスは、ソフトタイヤを使うには苦労したものの、ハードタイヤはうまく使えていたということを示しているものと思われる。

 とはいえ、デグラデーションは少なくとも、ペース自体はレッドブルに遠く及ばなかった。

 昨年までの3強のうちの2チーム、メルセデスとフェラーリは、互角に太刀打ちできるようになるまでには、長い時間がかかりそうだ。

 

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