F1

F1新車”雑感”解説2023「マクラーレンMCL60」細く絞り込まれたサイドポンツーン下部が特徴。フロントサスペンションの位置も引き上げた?

マクラーレンの2023年型マシン『MCL60』。サイドポンツーンが昨年型よりも過激な形状となった。またフロントサスペンションの高さも変わっている様子だ。

公開日時: 2023/02/14 3:03

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McLaren MCL36 and McLaren MC60 comparison

 マクラーレンが、2023年型F1マシン『MCL60』を発表した。チーム創設60周年を記念して名称が付けられたこのマシン……その栄光の歴史を祝うためにも、好成績を残すことが期待される。

 そんなMCL60は、昨年型『MCL36』の進化版と言えるマシンながらも、各所に変更が加えられている。

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 最も大きく変わったのはサイドポンツーンだ。メインの写真の左がMCL36、右がMCL60である。これを見ていただくと分かる通り、サイドポンツーンの下部が鋭く絞り込まれており、マシン後方に向けて気流の流路が確保されている。また、インテークの形状も変更。MCL60は、レッドブルRB18が採用したような、下端が前方に延びた受け口のような形になっている。

McLaren MCL36 and McLaren MC60 comparison

McLaren MCL36 and McLaren MC60 comparison

Photo by: McLaren

 上面は、昨シーズン途中で投入されたダウンウォッシュ型をさらに進めた格好。ショルダー部分は迫り上がる形となり、昨年のフェラーリが先陣を切ったバスタブ型を継承。サイドポンツーン上の気流をガイドしている。またこのサイドポンツーン上からエンジンカウル側面にかけ、サメの鰓のようなルーバーが開けられている。

 サスペンションレイアウトは、フロントがプルロッド、リヤがプッシュロッドであるのは昨年と同じである。しかしフロントサスペンションのアッパーウイッシュボーンの取り付けが、MCL60とMCL36では異なっている。

 昨年のMCL36では、アッパーウイッシュボーンの前脚は、モノコックの角、上方にはみ出ないような形で取り付けられていた。しかし今季のMCL60では、同じアームが明らかにモノコックの上に取り付けられている。

 メインの写真で比較すると、フロントサスペンションの位置が全体的に若干上がっているように思える。これは、ノーズ〜コクピット下の空間を確保するため、モノコックの下面が少し持ち上げられた結果というようにも想像できる。一方で、モノコック上面の高さは据え置き……そのためアッパーウイッシュボーンの取り付け位置が、モノコックの上面にはみ出るような格好になったのではなかろうか? あるいは、サイドポンツーンの形状と関連したレイアウトであるという可能性もあろう。

 なおマクラーレン・レーシングCEOのザク・ブラウンは、「まだ望んだレベルに達していない部分がいくつかある」と認めており、シーズン序盤のアップデートでそれに対処すると公言している。シーズン中、MCL60がどのような形で進化していくのか、注目したいところだ。

 

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