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F1分析|アストンマーチンの速さはホンモノだった! フェラーリとメルセデスをレースペースで圧倒。今や完全に”2番手”チームに

F1開幕戦バーレーンGPの話題の中心となったアストンマーチン。その最大の強みであるレースペースをグラフ化して分析する。

Fernando Alonso, Aston Martin F1 Team, Lance Stroll, Aston Martin F1 Team, the Aston Martin team celebrate after securing a podium finish

写真:: Glenn Dunbar / Motorsport Images

 F1開幕戦バーレーンGPを圧勝したのはレッドブル勢だったが、それ以上に話題をさらったのが、アストンマーチンとフェルナンド・アロンソだった。

 アロンソはアストンマーチン移籍初戦ながら、予選、決勝と驚異的なパフォーマンスを発揮し3位。チームメイトのランス・ストロールも6位に入った。順位だけを見てもその好調さが分かるが、それ以上に注目すべきはレースペースである。

 アロンソは5番グリッドからスタートしたが、1周目にメルセデス勢の2台に先行されてしまい、7番手にポジションを落とした。その後はメルセデス勢に抑え込まれ、前との差が開いてしまうことになったが、持ち前のレースペースとデグラデーションの少なさで、ラッセル、ハミルトン、そしてサインツJr.を次々とオーバーテイクし、ルクレールのリタイアにも助けられて3番手に浮上。そのままチェッカーを受けた。特にサインツJr.を抜いて3番手に上がった後には、レッドブル勢と遜色ないペースで走った。

F1バーレーンGP決勝ラップタイム推移

F1バーレーンGP決勝ラップタイム推移

Photo by: Motorsport.com / Japan

 上のレースペースの推移を表したグラフをご覧いただきたい。最初のスティントと第2スティントは、前述の通り他車に抑えられていたこともあって、アロンソのペース(濃い緑色)はそれほど目立たない。しかし第2スティントの後半、前を行くハミルトンがピットストップしてオープンエアになった途端、そのペースが一気に跳ね上がっている。

 その後タイヤ交換を行なうが、その圧倒的なペースを活かしてハミルトンを瞬時に交わし、さらにはサインツJr.も料理した。それ以降のペースが青と紫のレッドブル勢と遜色ないモノであるというのは、一目瞭然。常に前が開けた状態で走れれば、これだけのパフォーマンスを発揮できるのだ。

 このペースさえあれば、もしルクレールがリタイアしなかったとしても、逆転するか、あるいはかなり近いところまで迫っていた可能性がある。

F1バーレーンGP決勝タイム差推移

F1バーレーンGP決勝タイム差推移

Photo by: Motorsport.com / Japan

 上のグラフは、トップとのタイム差の推移をグラフ化したものである。ルクレールの線を、リタイア後もそれまでと同じ傾きで伸ばしていく(赤い点線)と、51周目あたりでアロンソのそれと交差する。ここでも、アロンソのペースが優れていたことが分かる。

 今回はメルセデス勢に抑えられ、タイムをロスした上でのレース。もしスタートがうまくいっていれば、フェラーリ勢にも大差をつけていた可能性がある。

 また、ストロールもより良いペースで走ることが徐々にできていくことだろう。何しろストロールは、まだ右手首が骨折している状態で走っていたのだから。しかも、最後の20周ほどは、痛みによりかなり厳しいレースを強いられたと明かしている。その上、テストで走っていないストロールは、今回がまさにぶっつけ本番のレースだった。

 アストンマーチンは今や完璧に、レッドブルに次ぐ2番手チームとなった感がある。アロンソは「他のサーキットに行ったらどうなるか分からない」と語っているが、この安定してハイレベルなペースは、フェラーリやメルセデスとて、そう簡単に攻略できるモノではないだろう。

 今後は3-4位はもちろん、それ以上の結果を手にする可能性もあるかもしれない。

 アストンマーチンという台風の目の登場により、今季のF1は面白くなりそうだ。

 
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