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開幕が大幅に遅れることが予想されるF1、延期されたレースは夏休み返上で開催?

F1は、夏休みを返上してレースを開催することが、2020年シーズンに十分なレース数を確保するための最良の方法であると認めた。

Valtteri Bottas, Mercedes AMG W10

写真:: Mark Sutton / Motorsport Images

 新型コロナウイルスが世界的に流行していることにより、2020年シーズンのF1は開幕が大幅に遅れることが見込まれている。既にオーストラリア、バーレーン、ベトナム、中国の4レースがスケジュール通りに開催できないこととなり、F1はリスケジュールの形を模索している。

 現時点では5月以降のレースについては何のアナウンスも行なわれていないが、ヨーロッパが新型コロナウイルスのパンデミックの中心となりつつあることから、オランダ、スペイン、モナコでのレースも予定通りの開催は難しいのではないかと言われ初めている。それが現実のものとなれば、開幕が6月のアゼルバイジャンGPになる可能性もある。

 そんな流動的な状況にある中、F1のモータースポーツ部門のマネージングディレクターを務めるロス・ブラウンは、F1が十分なレース数を確保するためには、8月に設けられている夏休み期間にもレースを開催する必要が出てくるだろうと語った。

「8月の夏休みを解放すれば、そこにはいくつかレース可能な週末があるし、まともな2020年のレースカレンダーを組むことができると思う」

「これまでとは異なる形にはなるが、かなりのレース数が維持されることとなる。シーズン開幕は遅くなるが、変わらず面白いシーズンになるだろう」

 中止となったオーストラリアGPは、リスケジュールが検討されているが、公園の周回道路を使用するサーキットということもあり、開催は厳しいとされている。また、スペイン、モナコでのレースも、5月に開催されない場合は中止となる可能性が高い。

 したがって、F1が6月開幕となった場合に考えられる現実的なシナリオは、オランダGPを夏休み期間中に開催し、中国GP、ベトナムGPを、フライアウェイ戦が続くシーズン終盤に行なう、というものだ。

 また、こういった変則的なリスケジュールにあたって、ブラウンは各チームに柔軟な対応を求めている。彼は過密スケジュールとなることの妥協案として、3連戦となった場合はそれぞれのグランプリウィークエンドを2日間に短縮する、という形も提案した。

「我々が検討していることのひとつに、2日間の短縮開催がある。3週連続だったとしても、それが2日間での開催ならば、選択肢になり得るだろう」とブラウンは続けた。

「我々は今季、前例のない状況にあるため、チームに柔軟性を求めたい。我々は各チームに経済活動の機会を提供しなければいけないのだ」

「我々は静かなスタートを切ることは間違いないが、チームがこれら(スケジュール)をうまくまとめるために柔軟に対応してくれると信じている」

 

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