ポーパシングとフレキシブルフロアの取り締り、夏休み明けのF1ベルギーGPまで延期
F1は、フランスGPから開始する予定だったポーパシングとフレキシブルフロアの取り締まりを、8月のベルギーGPまで延期することを決めた。
写真:: Steven Tee / Motorsport Images
FIAは、当初F1第12戦フランスGPから開始する予定だったポーパシングとフレキシブルフロアの取り締まりについて、第14戦ベルギーGP(8月26~28日)まで延期することを決めた。
F1はマシンの振動に関して一定の指標(エアロダイナミック・オシレーション・メトリック/AOM)を導入し、過度のポーパシングやバウンシングを抑制することを決定した。
マシンのバウンドを減らし、ドライバーの安全性を高めることを目的としたその計画の一部には、フレキシブルフロアを使用するなどある種のトリックを制限する動きも含まれており、物議を醸している。
AOMを導入する上で、アンダーフロアとプランクに一定の剛性を義務づけるレギュレーションの悪用によって、不公平が生じる可能性が浮上したため、FIAはフランスGPからフロアのたわみに関するテストを強化する方針も打ち出したのである。
イギリスGPの前に技術指令で”案”という形で伝えられていたFIAの行動計画は、グリッド上の全チームに受け入れられず、彼らはこのような問題に介入するのはFIAの仕事ではないと主張した。
レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーはシルバーストンで次のように述べた。
「技術指令はレギュレーションの変更ではないはずだ。そのためのガバナンスとプロセスがある。だから、なぜ(技術指令が発行されたのか)正確に説明する必要があると思う」
「今回のレース(イギリスGP)では、ポーパシングはあまり起きていなかったように見えた。だから、チームはそれを解決している。技術指令の介入を必要とするとは思えない」
この問題はオーストリアGPの金曜朝のF1委員会で正式に取り上げられ、予定されていた新レギュレーション導入のスケジュールを変更することが合意された。
FIAの声明は次の通りだ。
「チームからのフィードバック、そして協議を行なった結果、チームがプランクとスキッドプレートのアセンブリに必要なアップデートを行なうことができ、この振動を測定するために用いられる測定値を全車に公平に適用できるようにするため、イギリスGPの前にチームに対して発行した技術指令の実施はベルギーGPからとなる」
「2023年の技術規則でこの問題に対処するためのいくつかの行動案も議論され、技術諮問委員会に明確な方向性が示された」
FIAの声明には、カナダGPから始まったクルマの挙動監視は今後も継続されると付け加えられている。
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