F1、2026年の次世代PUレギュレーションで新規メーカーにも”公平な競争”を! 質の高い新規参入なら歓迎
F1は、2026年に導入される新しいレギュレーションが、新規参入メーカーにとって”公平な競争”に貢献することを期待している。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
F1は2026年にV6ハイブリッドエンジンのレギュレーションを見直し、持続可能な燃料の使用とMGU-Hの廃止、MGU-Kの出力増加に重点を置いている。
これにより、すでにアウディを通じた親会社のフォルクスワーゲン・グループをF1に引き込むことに成功している。アウディは2026年にパワーユニット(PU)サプライヤーとして参入する予定であり、ポルシェはレッドブルとの提携計画が失敗に終わったにも関わらず、F1参戦に関心を持ち続けている。
F1は将来的な参戦について、多くの利害関係者と話し合いを続けている。アンドレッティはすでに、ゼネラルモーターズと提携。傘下のキャデラックを通じてF1に参戦する計画を明らかにしているが、これには少なくとも参戦当初はPU供給が伴わないことになる。
かつて、エンジン/PUサプライヤーとしてF1に参戦しようとするメーカーにとって、最大のハードルのひとつは、すでに参戦しているメーカーに追いつくことであった。
PUが導入された1年後の2015年にF1に参戦したホンダは、パフォーマンスと信頼性で何シーズンも苦戦を強いられたのである。
バーミンガムで開催されたオートスポーツ・インターナショナルで、F1最高技術責任者のパット・シモンズは、新しいPUメーカーのために公平な競争の場を確保することが新しいPUレギュレーションの主要目標であると語った。
「現在のF1エンジンにおける燃焼は、従来のエンジンの燃焼とは大きく異なっている。ガソリンで走るディーゼルに近い。非常に複雑な燃焼なのだ」
「何年もレーシングエンジンを設計してきた人が、いきなりF1エンジンを任されるようなことはないだろう」
「だから少しばかり、競争の場を均したかったのだ。アウディやポルシェ、キャデラックが頭角を現し、名前は挙げないが他にもいるんだ。それは悪いことではない」
FIA会長のモハメド・ベン・スレイエムが、現在の10チームからグリッドを拡大するプロセスを開始したのと時を同じくして、新たなメーカーが関心を示していることが明らかになった。
アンドレッティはその中でも最も声高に参戦を目指しているが、パドック内ではその参入計画やグリッドに何をもたらすかについて懐疑的な見方が残っている。
シモンズは、F1に価値をもたらすのであれば、新しいチームやマシンが増えることは歓迎すると語った。
「マシンが増えても、それが質の高いものであれば問題はない」
「2011年のHRTのようなことはもう起こしたくないんだ」
「でものスポーツは今、信じられないほど成功している。今のままでも成功している。この5年間でスポーツをコストしか生まない状態から利益を生むモノに転換させたのだから、人々が関わりたいと思うのも無理はないだろう」
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