F1、スプリントレース開催に際し新グラフィックス導入へ……「微妙だった」で終わらせない為に
F1は、新たに導入する予選スプリントレースがファンにとって「モヤモヤした」まま終わらないように、Amazon Web Services(AWS)との連携を通じ、さらなる情報をファンに提供するとしている。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
F1は、『Amazon Web Services(AWS)』との連携を通じ、更なる情報をファンに提供することで、予選スプリントレースを盛り上げようとしている。
4月に導入が発表された予選スプリントレースは、日曜日の決勝グリッドを決める為の土曜日午後に行なわれる100kmの予選レースだ。
今季3つのグランプリにおいて実施が予定されており、シルバーストーンで行なわれるF1第10戦イギリスGPで予選スプリントレースを初導入することが決定している。第14戦イタリアGPと第20戦ブラジルGPでも予選スプリントレースを実施すると計画されているが、その詳細はまだ決まっていない。
F1はAWSと協力し、「オーバーテイクのチャンス」や「ブレーキ性能」「計測スピード」など様々なグラフィックを通じて、ファンにレース中の予測を提供している。AWSは、『F1 Insights』との協力を通じ、年内に18種類のグラフィックスを追加提供する予定だという。
F1の技術顧問を務めるロブ・スメドレーは、F1関係者がどのように予選スプリントレースのシナリオを予測し、ファンに十分な理解が得られないまま終わってしまわないように努力しているかを説明した。
「(予選スプリントレースが行なわれる)週末に起こりうる結果やシナリオを議論している」
過去にフェラーリとウイリアムズのエンジニアを務めたスメドレーはAutosportにそう語った。
「明らかに、我々は時代を先取りしようとしている。考えてみれば、F1チームと我々は同じペースで学んでいて、F1チームと同じステージにいるのは初めてだ。だからとても良いことだ」
「だが、ファンのみんなに何が起きているのかを伝えることが出来なければ、予選スプリントレースのセッションやその週末の形式が成功したとは言えない」
「モヤモヤするものや全く異なるものになり、最後まで何が起きているのか分からない状態なら、予選スプリントレースを実施する利点を失ってしまうだろう」
Valtteri Bottas, Mercedes W12, Lewis Hamilton, Mercedes W12, Max Verstappen, Red Bull Racing RB16B, and the rest of the field away at the start
Photo by: Mark Sutton / Motorsport Images
スメドレーは、F1がAWSと協力することで、予選スプリントレースの要点やそのレースウィークにおける位置づけを把握するとともに、ファンに情報を届けることが出来ると考えている。
「ロス(ブラウン/F1スポーティングディレクター)も我々と同様に、この機会を最大限活用すると確信している」とスメドレーは語る。
「そこで、AWSと共にもう一度、『何ができるのか』や『何が本当に必要なのか』、そして『何がスプリントレース自体の要点か』を検討している」
「『本来の予選で重要なことは何か』や『日曜日午後の決勝レースにどう影響を及ぼすか』そういったことだ」
「(予選スプリントレースは)非常に多くの興味深い側面を持っていて、現在シルバーストーンに向けたブリーフィングやストーリー、グラフィックスの準備を進めているところだ」
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