F1、ネット上の誹謗中傷撲滅へ向け新キャンペーンを開始「不届き者を叩き出すために協力を」
F1は全F1チームの協力のもと、オンライン上もしくは直接的に行なわれるファンによる誹謗中傷や犯罪行為に対し、新たに「Drive It Out」キャンペーンを開始した。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
F1は、ドライバーやファンに向けられる誹謗中傷を撲滅すべく「Drive It Out(叩き出せ)」キャンペーンを開始した。
この新たしいキャンペーンは、7月上旬に行なわれたオーストリアGPでサーキットを訪れたファンが人種差別や同性愛差別、セクハラといった誹謗中傷・犯罪行為の被害にあったことが報告され、対策を求める声が上がったのを受けてのモノだ。
こうした卑劣極まりない行為はソーシャルメディアやネット上でも問題になっていたことで、F1がその対策に本格的に乗り出した。
この新しいキャンペーンの第一弾として、F1は全F1ドライバーやF1のCEOであるステファノ・ドメニカリ、FIA会長のモハメド・ベン・スレイエムが出演し、レース会場やオンライン上での誹謗中傷や犯罪行為を非難する動画を公開した。
彼らは動画の中で次のように語っている。
「F1は競争とライバル関係で成り立っている。しかしそこには尊敬もある」
「競技者としての敬意、我々のファンへの敬意、F1ファミリー全体へのリスペクトがあるのだ」
「いかなる悪質な行為も容認しない。敬意を払えないのであれば、我々のスポーツに関わるな」
「他人を罵倒してもいいと思っている人たちを、好きにさせる訳にはいかない。我々にはこうしたことを呼びかけ、『もう沢山だ』と言う義務がある」
「我々はひとつのコミュニティとして、オンライン上で他人を愚弄する人たちをブロックするよう行動している。我々のレースで悪質行為は看過し得ない」
「しかし同時に、我々はソーシャルメディア上での悪質行為に正面から取り組むプラットフォームも必要だ。ソーシャルメディアの陰に隠れ、誹謗中傷や無礼な意見を述べる者は、我々のファンではない。我々は団結し、全てのスポーツからこうした行為を排除するために、みんなの協力をお願いしたい。一緒に撲滅しよう」
このキャンペーンは、F1が「容認できない」と非難したオーストリアGPでの出来事がキッカケとなって始まった誹謗中傷や犯罪行為根絶に向けた運動だ。
オーストリアGPのレース主催者と協議の上、F1は今後のイベントに向けたセキュリティ&サポート体制を改善するとしていた。
しかし、このキャンペーンはオーストリアGPに限った話ではなく、F1とレース主催者との協議はカレンダー上全てのイベントで実施される。全てのファンが安心してサーキットを訪れ、レースを楽しむことができるよう、加害者には相応の措置が下されることが約束される。
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