2022年に規則大幅変更のF1、3日間のテストではとても足りない? チーム代表は日数増加を希望
多くのF1チームの首脳陣は、大規模なレギュレーション変更のある2022年こそは、プレシーズンテストを日数が増えることを望んでいる。
写真:: Steven Tee / Motorsport Images
コロナ禍に見舞われたF1はコストを最小限に抑えるため、2021年のプレシーズンテストを3日間に短縮して実施した。これは例年と比べると非常に少ない日数であった。
2022年には技術規則が大きく見直され、マシンも大きく姿を変えることとなる。したがって各F1チームは来季のテスト日数を増やして欲しいと考えている。
今季のプレシーズンテストは元々スペインのカタルニア・サーキットで実施される予定だったが、F1は開幕戦の舞台がオーストラリアからバーレーンに変更されたことを受け、輸送コストなどを抑えるためにバーレーンでテストを行なうことにした。アルファタウリのフランツ・トスト代表は、天候などの観点からこの決定を支持しているが、来季はより多くのテスト日数が必要だと述べた。
「バーレーンかアブダビでテストをすることには前向きだった。ただ午前は比較的良いコンディションだったが、(初日)午後は酷かった」
そうトスト代表は語る。
「この時期のバルセロナはかなり大変だ。雨が降ったり、寒かったりする。我々が本来そこでテストをする予定だった日は雨で、気温は14度くらいだった。これはF1にとって最適なテスト条件ではない」
「シーズン中、我々は話し合いの席につき、そこで色々決めることになるだろう。来年は新しいマシンになるし、3日間のテストでは十分ではないと思う」
「しかしテスト日数とコストのバランスを取らないといけない。2022年は費用が安価で済む年ではないだろうからね。我々はあらゆることを考慮しなければいけない」
McLaren 2021 F1 car
Photo by: McLaren
一方、アストンマーチンのオットマー・サフナウアー代表もトストの意見に同意している。彼は2022年のマシンを十分にテストするためには、適切な開催地と期間を選ぶ必要があると語った。
またサフナウアーは今季の3日間というテスト日数について、2020年型マシンをベースにトークンシステムで部分的にアップデートを施した2021年マシンのテストとしては“適切”であると述べた。
「フランツが言うように、来年は全く新しいマシンになるので、いつどのくらいテストをするのか検討する必要がある」とサフナウアー。
「2020年に起きたパンデミックを考えると、今季の3日間という日数は適切だっただろう。マシンの開発量も少なかった訳だからね」
「(テスト中は)天候を予想するのが難しい。午後に砂嵐に見舞われた日もあったが、あれは理想的ではなかった。ただフランツが言うように、バルセロナは寒いし雨が降る」
「だから来年に向けて何が一番ふさわしいのかこれから決めていけばいいと思う」
また一部のドライバーからも、2022年のテスト日数増加を望む声があがっている。彼らもまた、新規則のマシンのダウンフォースレベルに慣れる必要があるからだ。
ウイリアムズのジョージ・ラッセルは、2022年のテスト日数として理想的なのは6日間だとしながらも、今後数シーズンのレギュレーションが変わらないのであればこの日数が減る可能性もあると付け加えた。
「テストが増えることは皆にメリットがあるし、逆にテストが減ることは皆にデメリットがある」とラッセルは語った。
「来年はレギュレーションが大きく変わる。だから少なくとも各チーム6日間のテストを行なうことが重要だと思う」
「でもレギュレーションが過去3、4年のように安定しているならば、3日間ないし4日間というのが現時点では良い日数かもしれない」
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