F1 バーレーンGP
マシンの軽量化に苦しむF1チーム……塗装を剥がしてでも、最低重量を目指す??
2022年から導入された新レギュレーション下では、多くのチームがマシンの軽量化に苦しみ、最低重量を満たせないチームも多い。そのためいくつかのチームは、車体の塗装を一部剥がして、この問題に対処しようとしているようだ。

Jonathan Noble
公開日時: 2022/03/25 7:19
Copy link
Viberでシェア
Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

昨年までとは大きく異なるコンセプトの、新しいテクニカルレギュレーションが導入された2022年のF1。しかし各F1チームはマシンの軽量化を苦しみ、最低重量に近づくのに苦労している。そのためいくつかのチームは、塗装の一部を剥がしてまで軽量化しようと目論んでいる。
2022年のF1マシンの最低重量は、昨年までの752kgから795kgに引き上げられることになった。しかし多くのチームは、マシンの車重をこの最低重量に近づけることに苦労。開幕直前には、多額のコストを要する軽量化のための開発競争を阻止するための策として、最低重量が798kgに引き上げられることになった。
しかしそれでも、一部のチームにとってはまだまだマシンの軽量化は難題としてのしかかっているようだ。そして各チームは、軽量化できる可能性のある箇所についての検討を進めてきた。
今季開幕戦バーレーンGPに持ち込まれたマシンをみると、いくつかのマシンは塗装を剥がし、カーボンファイバー地のままの部分がある状態で走行していた。
例えばマクラーレンは、新車発表時にはオレンジ色に塗られていたエンジンカウルの大部分の塗装を剥がし、カーボン地のままのマシンを走らせた。アストンマーチンも、サイドポンツーンの一部に、塗装を施さないまま走った。
Aston Martin Racing AMR 22 detail
Photo by: Jon Noble
アストンマーチンのチーフ・テクニカル・オフィサーであるアンディ・グリーンは、この部分の塗装を剥がしたことで達成できた重量削減はほんの僅かだとしながらも、軽量化に役立つモノならばどんなことでも歓迎されると語った。
「車重は大きな問題だ」
そうグリーンは語った。
「今季のマシンは、レギュレーションにより重くなっている。最低重量を下回るのは、大きな挑戦だ」
「我々はマシンの前から後まで見直し、可能な限り塗装を剥がした。合計で約350gを削減できたと思う」
トップチームでさえ、車重を減らすのに苦労している。アップデートパーツを投入する時には、それはさらに顕著になろう。
メルセデスは、彼らとレッドブルが、グリッド上で最も重いマシンになっていると考えているようだ。
「よく考えれば、おそらくレッドブルと我々が、最も重いマシンだろう。そしてその他いくつかのマシンも、同じ位の重量にあると思う」
メルセデスのトト・ウルフ代表は語った。
「ラップタイムの有利不利はかなりある。でも、それについてよく考えなければいけない。いくつかのチームは軽量化するという決断を下した。彼らは現時点では、そこから恩恵を受けているだろう。我々にとっても間違いなく改善する余地がある。マシンの重すぎる部分を一部削り取る余地が残っているんだ」
レッドブルのチーフエンジニアであるポール・モナガンも、次のように語る。
「今年のマシンを、制限重量より軽くするのは難しい。進化させようとすればするほど、その初期段階では特に、そういうリスクに直面しがちだ」
「その後、最適な重量にするために、軽量化のための努力が必要だろう。誰もが同じ領域で戦っている。我々の立ち位置はFIAに聞いてほしい。しかし、これは良い戦いでもある」
Read Also:
- 2022年のF1マシン、最低重量を3kg引き上げることで合意。フェラーリ代表「軽量化も戦いの一部だが、良い妥協点」
- F1新車の重量苦は標準パーツのせい? FIA「ホイールカバーが想定よりも重かった」
- アロンソ「オーバーテイクはまだ難しい」2022年レギュレーションの効果を疑問視
- フェラーリ、開幕戦では1-2も「開発競争で間違うことは許されない」と勝って兜の緒を締める
- アンダーカットを狙っていれば、フェルスタッペンに勝機もあった? レッドブル重鎮「チームの判断ミス」
あなたの意見が聞きたい!
Motorsport.comで何を見たいですか?
5分間のアンケートにご協力ください。
- Motorsport.comチーム
コメントを読んで投稿する
関連ニュース :
記事をシェアもしくは保存
Copy link
Viberでシェア
前の記事 ハミルトン、物議醸したF1アブダビGPでの「ヒューマンエラーを認めたことは前向きな一歩」。FIA報告書についてコメント
次の記事 アルボン、セーフティカー規則の見直しを求める「全開で走ったけど、隊列に追いつけなかった」
Top Comments
コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?
View More & Comment

More from
Jonathan Noble

大きく前進を果たせなければ、F1タイトル5連覇は目指せない……フェルスタッペン、レッドブルに警鐘鳴らす
F1
F1 2024/12/29
大きく前進を果たせなければ、F1タイトル5連覇は目指せない……フェルスタッペン、レッドブルに警鐘鳴らす

ハミルトンのメルセデスF1最終年度での苦戦、その原因は? エンジニアリング統括が明かす
F1
F1 2024/12/27
ハミルトンのメルセデスF1最終年度での苦戦、その原因は? エンジニアリング統括が明かす

僕にできることはある……ボッタス、“最悪のシナリオ”でF1シート喪失も闘志は消えず。酒の勢いで始めたおバカ挑戦で再認識
F1
F1 2024/12/25
僕にできることはある……ボッタス、“最悪のシナリオ”でF1シート喪失も闘志は消えず。酒の勢いで始めたおバカ挑戦で再認識
最新ニュース

ドゥカティ、激戦タイトル争いを勝ち抜く覚悟。アプリリアの”陣営一丸”チームオーダー発令を警戒「私でもそうするだろう」
MotoGP
MGP MotoGP
インドネシアGP
58 分前
ドゥカティ、激戦タイトル争いを勝ち抜く覚悟。アプリリアの”陣営一丸”チームオーダー発令を警戒「私でもそうするだろう」

ガスリー、悪夢のシンガポールGP……マシンの挙動に苦しみ無得点「アクセルを踏むとマシンが横滑りしちゃうんだ」
F1
F1 F1
シンガポールGP
1 時間前
ガスリー、悪夢のシンガポールGP……マシンの挙動に苦しみ無得点「アクセルを踏むとマシンが横滑りしちゃうんだ」

コラピント、暴走気味の母国アルゼンチンのファンにメッセージ「擁護しているみたいだけど、僕の未来のためにはならない」
F1
F1 F1
シンガポールGP
2 時間前
コラピント、暴走気味の母国アルゼンチンのファンにメッセージ「擁護しているみたいだけど、僕の未来のためにはならない」

マルク・マルケスだけ強いドゥカティ、偏重マシン開発を否定「まったく事実でない。そういうやり方はしない」
MotoGP
MGP MotoGP
インドネシアGP
3 時間前
マルク・マルケスだけ強いドゥカティ、偏重マシン開発を否定「まったく事実でない。そういうやり方はしない」
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。
購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします
広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード
お知らせの管理
登録