メルセデス代表、レッドブルとのF1タイトル争いは「巨人同士の戦い」になる
F12021年シーズンのメルセデスとレッドブルのタイトル争いは「巨人同士の戦い」になりつつあると、メルセデスのトト・ウルフ代表は述べた。
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
メルセデスのトト・ウルフ代表は、開幕から熱戦が繰り広げられるレッドブルとのF1タイトルは、「巨人同士の戦い」になりつつあると語った。
メルセデスは、フロア面積の縮小などの空力レギュレーション変更により、コース上での優位性を削がれた上で2021シーズンのF1に挑むことになった。
シーズン開幕から4戦、メルセデスとレッドブルのパフォーマンスは僅差であり、ここまでの全レースにおいてメルセデスのルイス・ハミルトンとレッドブルのマックス・フェルスタッペンによるコース上でのバトルが繰り広げられている。
そのハミルトンとフェルスタッペンの2人は、今季これまで全レースで表彰台に上がっている。両名ともにキャリア史上最高のスタートを切り、ドライバーズランキングでは首位を行くハミルトンと2位のフェルスタッペンとの差は僅か14ポイントである。
レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、「メルセデスとの戦いは、来季のマシン開発に全力を注ぐ時期を見極めながら『僅かな差』で決着をつけることになる」とスペインGP後に語っている。
ウルフ代表もライバルチームの代表の意見に同意し、「細かな部分が今年のタイトル争いを決める」と述べた。
「僅差での争いになる。可能な限りのパフォーマンスを追求し、リタイアやミスを減らし、マシンとパワーユニットの性能を最大限に引き出すことが鍵になる」とウォルフは語る。
「この争いはずっと続いていくだろう。2021年レギュレーションと2022年レギュレーションのバランスを考えると、(メルセデスとレッドブルの)どちらかが抜きん出るとは思えない。ただ、2021年シーズンを手放す訳にはいかない」
「それと同時に、現在のような成熟したレギュレーションに比べ、2022年に向けた開発の成長曲線は遥かに急であり、1週間遅れる度に計り知れない程のパフォーマンスを失うことになる。」
「だから、(今季のタイトル争いは)巨人同士の戦いだ。我々にはまだ予選日にあって然るべきペースが無いように思えるが、決勝日では速い様に見える。純粋にこういう状況が好きだよ」
ハミルトンは、第4戦スペインGPのオープニングラップでフェルスタッペンに抜かれた後、2ストップ戦略に切り替えたことが功を奏し勝利を収めた。
レース後ハミルトンは、これまで一緒に戦った全てのレースよりもフェルスタッペンについて学べたと語っていた。
ウルフ代表は、このフェルスタッペンについての発言を引き合いに出し、ハミルトンが学習出来る余地を探し続けていることを称賛した。
「彼はミスを侵さない」とウルフ代表は言う。
「シーズン中、常に完璧だという保証はない。誰でもミスはするし、マシンが壊れることもある」
「ただ、彼の学習能力は何シーズンも戦ってなお非常に印象的だ」
「もし他チームや他のドライバーを間近で見ることができれば、より多くのことを学ぶことができ、それが利点となるだろう」
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