分析

F1 オーストリアGP

打倒メルセデス目指し、開発の手を緩めぬレッドブル。ホーム連戦合間にもアップグレード投入

レッドブルはF1タイトル争いのライバルであるメルセデスを追い詰めるべく、F1オーストリアGPにさらなるアップグレードを持ち込んでいた。

Matt Somerfield Giorgio Piola

編集: 2022/07/13 11:47

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

Red Bull RB16B bargeboard cluster and sidepod delfector comparison

ジョルジョ・ピオラ【F1メカ解説】

Analysis provided by Giorgio Piola

 メルセデスと激しいタイトル争いを繰り広げているレッドブルは、ホームレースでの連戦2戦目である第9戦オーストリアGPにも新しいパーツを続々投入した。マックス・フェルスタッペンが”まるでレールの上を走っているかのようだ”と評し、チームを称賛したのも不思議ではないだろう。

 フェルスタッペンとルイス・ハミルトン(メルセデス)のドライバーズタイトル争いにおいても、レッドブルはフェルスタッペンを明確にバックアップしている。フェルスタッペンのマシンには、チームメイトのセルジオ・ペレスよりも先に、アップデートが導入されている。

Read Also:

 オーストリアGPでは、フェルスタッペン車のパフォーマンスをさらに向上させるために、サイドポッドのディフレクター・アレイが変更された他、フロントウイングも新しいものになっている。

 レッドブルは、ポルトガルGPでバージボードとサイドポンツーンのディフレクターに大幅アップデートを実施。ハースが先鞭をつけたブラインドカーテン形状のフラップを採用しているが、継続的に調整を重ね、パフォーマンスの向上を目指している。

 オーストリアGPでは、フェルスタッペン車のふたつの垂直ディフレクターの間を埋めるブラインド形状のフラップの形状が変更され、前方下部のエレメントは2枚から3枚に増えている。

 フロントウイングは、オーストリアGPに向けてメインプレーンのデザインが変更されている。フロントウイング中央のニュートラルセクション(中心線から左右250mm)が終わると、メインプレーンがかなり上に向かって持ち上がる形状となっている。

Red Bull Racing RB16B front wing comparison

Red Bull Racing RB16B front wing comparison

Photo by: Uncredited

 この変更によって、このエリアの圧力差によって生じる“Y250ボーテックス”と呼ばれる渦流に大きな影響を与えるはずだ。Y250ボーテックスはニュートラルセクションを通って流れていく気流を、フロントウイングなどで乱れた気流の影響を受けないように”守る”ために用いられる。

 メインプレーンだけでなく、フラップの形状などもこの渦流の形状、方向、強さをコントロールするために使われ、マシンのパフォーマンスを大きく左右することになる。

 各チームが2021年マシンの開発を終了し、2022年マシンに開発リソースをシフトしていることを考えると、比較的大きなアップデートだと言えるだろう。

Red Bull RB16B diffuser detail

Red Bull RB16B diffuser detail

Photo by: Giorgio Piola

 ディフューザーも、着実に進歩を進めている。モナコGPでは、外側の一部分に金属製の鋸歯状のパーツを取り付けていた。しかし、シュタイアーマルクGPでは中央のクラッシャブルストラクチャー付近以外の全てが、鋸歯状となった新ディフューザーをフェルスタッペンが使用。オーストリアGPではペレスもこのディフューザーを使用することができるようになった。

 

 

Read Also:

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

コメントを読んで投稿する

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 【インタビュー】F1復帰を諦めないダニール・クビアト。彼の未来はどこにあるのか?

次の記事 カルロス・ロイテマン、79歳で亡くなる。F1で12勝、1981年にランキング2位を獲得したアルゼンチンの英雄

Top Comments

コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?

View More & Comment

More from

Matt Somerfield



F1メカ解説|8種類のリヤウイングと14種類のビームウイングを投入したマクラーレン……2025年ダブルタイトルを目指し「デザイン上のリスク」を冒す

F1

F1 2024/12/24

F1メカ解説|8種類のリヤウイングと14種類のビームウイングを投入したマクラーレン……2025年ダブルタイトルを目指し「デザイン上のリスク」を冒す



F1メカ解説|2026年からの新レギュレーションF1マシン、デザインの自由度が増した? FIAが発表した新たなレンダリングを検証

F1

F1 2024/12/17

F1メカ解説|2026年からの新レギュレーションF1マシン、デザインの自由度が増した? FIAが発表した新たなレンダリングを検証



F1メカ解説|RBがシーズン最終戦に投入した”2025年に向けたテスト”用フロントウイング。その狙いは?

F1

F1 2024/12/15

F1メカ解説|RBがシーズン最終戦に投入した”2025年に向けたテスト”用フロントウイング。その狙いは?

More from

レッドブル



2戦連続表彰台も見えていたが……ハジャー、グリップと電力を失い5位に沈む「速さはあったのに。冗談みたいだ」

F1

F1

バーレーンGP

14 時間前

2戦連続表彰台も見えていたが……ハジャー、グリップと電力を失い5位に沈む「速さはあったのに。冗談みたいだ」



レッドブル、シーズン初優勝よりも”学び”が重要? ドライバーふたりは2027年への準備を開始

F1

F1

バーレーンGP

1 日前

レッドブル、シーズン初優勝よりも”学び”が重要? ドライバーふたりは2027年への準備を開始



ハジャー、予選3番手も悔い残す「マックスは強すぎたけど、2番手なら可能だったはず」

F1

F1

バーレーンGP

1 日前

ハジャー、予選3番手も悔い残す「マックスは強すぎたけど、2番手なら可能だったはず」

最新ニュース



アロンソの現役続行、かつての好敵手ハミルトンが歓迎「才能という面では、彼に敵わないドライバーはたくさんいる」

F1

F1 F1

バーレーンGP

1 時間前

アロンソの現役続行、かつての好敵手ハミルトンが歓迎「才能という面では、彼に敵わないドライバーはたくさんいる」



先入観で仕事しちゃだめよ! もてぎ戦で起きたハードタイヤ騒動、チーム&ライダーに教訓残す

MotoGP

MGP MotoGP

日本GP

14 時間前

先入観で仕事しちゃだめよ! もてぎ戦で起きたハードタイヤ騒動、チーム&ライダーに教訓残す



2戦連続表彰台も見えていたが……ハジャー、グリップと電力を失い5位に沈む「速さはあったのに。冗談みたいだ」

F1

F1 F1

バーレーンGP

14 時間前

2戦連続表彰台も見えていたが……ハジャー、グリップと電力を失い5位に沈む「速さはあったのに。冗談みたいだ」



MotoGP日本GP、無視されていたハードタイヤが実は”最高の”タイヤだった!? 決勝経て評価覆る「驚きだった」「後悔してる」

MotoGP

MGP MotoGP

日本GP

15 時間前

MotoGP日本GP、無視されていたハードタイヤが実は”最高の”タイヤだった!? 決勝経て評価覆る「驚きだった」「後悔してる」

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録