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F1スプリントレース:2022年シーズンはどう変更された? 今年の開催地や獲得ポイントなど

昨シーズンに続き、2022年シーズンもスプリントレースが複数のグランプリで開催される。そして、初実施の昨年からいくつかの変更点がある。ここではその変更点をご紹介する。

Yuki Tsunoda, AlphaTauri AT03

写真:: Red Bull Content Pool

 2021年シーズンの第10戦イギリスGP、第14戦イタリアGP、第19戦サンパウロGPの3戦でF1に試験導入されたスプリントレース。導入初年度から、ファンとチームの双方における問題を改善すべく、いくつかの変更を受け、今年もスプリントレースを含んだグランプリが用意されている。

 今シーズンのスプリントレース初開催となる第4戦エミリア・ロマーニャGPを前に、現行のスプリントレースフォーマットと2021年からの変更点を紹介する。


そもそも、スプリントレースとは?

 一般的にスプリントレースとは、通常のレースを短縮したモノで、短い距離で争われる。F1以外のレースカテゴリーでは採用例が多いが、F1ファンにとって最も馴染み深いのはF1と併催されるFIA F2のレースフォーマットだろう。

 F2では、金曜日に予選セッションを行ない、土曜日にレース距離120kmのタイヤ交換義務のないスプリントレースを実施。この時の予選トップ10はリバースグリッドとなる。

 そして日曜日には、金曜日の予選通りのグリッドで、レース距離170kmで1回のタイヤ交換義務があるフィーチャーレースが催される。若手ドライバー達のアグレッシブさもあり、毎ラウンドでエキサイティングなレースが展開されている。

 F1も昨年スプリントレース(昨年はスプリント予選レースと呼称)を試験導入。ノックアウト予選を金曜日の午後に移動し、土曜日にスプリント予選レース、日曜日に決勝レースを実施することで、金曜日からエキサイティングなセッションを提供することを目指した。なお後述するが、昨年はスプリントレースが予選扱いだった。

 F1は長年、例外はあれど、金曜日にフリー走行、土曜日に予選、日曜日に決勝レースという伝統的なレース週末のフォーマットを変更しようとしてきた。そしてリバースグリッドなどの選択肢も検討されたものの不採用。スプリントレースの実施が選択された。

 F1のスプリントレースは、通常のレース距離である305kmから短縮された1レース100kmで行なわれ、そのレース時間は約25〜30分といったところ。スプリントレースのグリッドは金曜日午後のQ1、Q2、Q3に分けられたノックアウト方式の予選セッションで決定される。

Valtteri Bottas, Mercedes, 1st position, with his winners medal after Sprint Qualifying

Valtteri Bottas, Mercedes, 1st position, with his winners medal after Sprint Qualifying

Photo by: Jerry Andre / Motorsport Images

2022年シーズンは何が違う?

 昨年実施された3回のスプリント予選レースのフォーマットの分析、ファンやチームからのフィードバックを受け、今シーズンの実施に向けていくつかの微調整が行なわれた。

・名称

 昨年はスプリント予選レースと呼ばれたが、今年から“スプリント”と正式に変更された。

・開催地の変更

 昨年はイギリスGP、イタリアGP、サンパウロGPで実施されたが、2022年はエミリア・ロマーニャGP、第11戦オーストリアGP、第22戦サンパウロGPの3ヵ所でスプリントレースが開催される予定だ。

 2022年は3回実施から6回実施を目指し、更に開幕戦バーレーンGP、第9戦カナダGP、第15戦オランダGPでの開催も検討されていたが、スプリントレースで発生しうるマシンダメージに対する“予算手当て”をめぐるチーム間対立により却下された。

グランプリ

サーキット

スプリントレース実施日

エミリア・ロマーニャGP

イモラ

4月23日

オーストリアGP

レッドブルリンク

7月9日

サンパウロGP

インテルラゴス

11月12日

・獲得ポイント

 スプリントレースで得られるポイントは昨年よりも増加された。スプリントレースの勝者には8ポイント(昨年は3pt)が与えられ、これまで上位3名までにしか与えられなかったポイントが8番手にまで拡大された。このポイントは、ドライバーズチャンピオンシップとコンストラクターズチャンピオンシップの両方に加算される。

 ポイントは以下の通り付与される。1番手8pt、2番手7pt、3番手6pt、4番手5pt、5番手4pt、6番手3pt、7番手2pt、8番手1pt。

 昨年同様、スプリントレースの順位によって決勝レースのグリッドが決定される。グリッド降格ペナルティは決勝レースのグリッドに適用される。

Zhou Guanyu, Alfa Romeo C42

Zhou Guanyu, Alfa Romeo C42

Photo by: Alfa Romeo

・ポールポジション

 “スプリント予選レース”と呼称された通り、昨年は予選扱い。前日のノックアウト予選ではなく、スプリント予選レースの勝者がポールシッターとなっていた。

 しかし今年からは『スプリント』と名称が改められ、金曜日のノックアウト予選のQ3で最速タイムをマークしたドライバーが、スプリントレースの結果に関係なく、ポールポジションを獲得する。

 例えば、金曜日の予選トップのドライバーがスプリントレースで2位、予選2番手のドライバーがスプリントレースで勝利した場合でも、決勝レースで2番手グリッドに並ぶドライバーがポールシッターとなるのだ。

・スプリントレースでのコスト

 レギュレーションによると、各F1チームはスプリントレース1回ごとに15万ドル(約1900万円)の追加予算が認められ、チームのマシンがスプリントレースでリタイアを喫した場合は更に10万ドル(約1200万円)の追加が許される。リタイアに至った場合、予算制限の上限額を調整することができるのだ。

Lewis Hamilton, Mercedes W13, Sergio Perez, Red Bull Racing RB18

Lewis Hamilton, Mercedes W13, Sergio Perez, Red Bull Racing RB18

Photo by: Steve Etherington / Motorsport Images

スプリントレース実施時のレースフォーマット

 スプリントレース実施時のレース週末のフォーマットについては、昨年から変更はない。60分間のフリー走行は、予選前とスプリントレース前の2回予定されている。日曜日の決勝レースにも変更はない。

・通常のレース週末フォーマット

金曜日午後:フリー走行1回目(60分)
金曜日午後:フリー走行2回目(60分)
土曜日午前:フリー走行3回目(60分)
土曜日午後:予選Q1、Q2、Q3(決勝グリッドを決定)
日曜日午後:決勝レース

スプリントレース実施時のレース週末フォーマット
金曜日午後:フリー走行1回目(60分)
金曜日午後:予選Q1、Q2、Q3(スプリントレースのグリッドを決定)
土曜日午前:フリー走行2回目(60分)
土曜日午後:100kmのスプリントレース
日曜日午後:決勝レース

 
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