フェラーリF1代表、スプリントレースに大きな期待「”目標”が達成できるなら、素晴らしい変更だ」
フェラーリのチーム代表であるマッティア・ビノットは、2021年に試験導入される可能性があるスプリントレースについて、かなり有望だと考えているようだ。
写真:: Steven Tee / Motorsport Images
F1は2021年シーズンの一部のグランプリで、土曜日にスプリントレースを試験的に行なうことを検討している。
これは、金曜日に従来の予選を実施しスプリントレースのグリッドを決定。土曜日に100kmのスプリントレースを実施して、決勝レースのグリッドを決めるというフォーマットだ。
この案はチームから幅広い支持を得ており、現在はワーキンググループで実施のための詳細な詰めの検討が行なわれている。そしてドライバーとの契約におけるスプリントレースの扱いがどうなるか、が論点のひとつになっているようだ。
フェラーリのチーム代表であるマッティア・ビノットは、チームとしてスプリントレースの話し合いに積極的に関与しており、スプリントレースによって、より予測不可能なレースを実現することを期待していると語った。
「我々は、よりスペクタクルで予測不可能なレースを生むためのこの変更は、素晴らしいことだと信じている」
「我々は積極的に議論に参加している。先程述べた目標や目的を何らかの形で達成できるのであれば、我々は変更を支持する」
「議論は進行中だ。現時点では、少なくとも良いアウトプットが期待できそうだ」
「だがやはり、細かいところまで検討をしなければならないと思う。細かい違いが重要になってくる。だから協力を続けて良い解決策を見つけられるよう願っている」
一方、ドライバーたちの間ではスプリントレースに対する評価が分かれている。レッドブルのセルジオ・ペレスはスプリントレースはリスキーだと話した。また彼のチームメイトであるマックス・フェルスタッペンは、決勝レースが面白くなればスプリントレースは不要だと語っている。これは、2022年に新規定が導入され、より接近戦ができるようなマシンになることも踏まえたコメントだ。
マクラーレンのダニエル・リカルドは、基本的には歓迎しているものの、あくまでF1における勝利の価値が下がらないことが大前提だとしている。
フェラーリのカルロス・サインツJr.も、リカルドの指摘に同意しつつ、2021年はフォーマット変更を試すのには完璧なタイミングだと話した。
「試してみないと分からないと思う」
「メインレースであるグランプリの価値を落とさないことがとても重要なんだ。グランプリの週末に2人の優勝者が出ることもあるというのはちょっと危険だし、週末に2回レースを行なう上で勝者はひとりなんだということを確認する必要がある」
「でもトライをするべき年があるとしたら、それは2021年だと思う。今後のことを考えて、試して見るには良い機会だと思う」
サインツJr.のチームメイトであるシャルル・ルクレールも、この変更がF1に何をもたらすのか、レースが短くなることでドライバーのアプローチがどのように変わるのかに興味を持っているようだ。
「少なくとも試されるべきだと思う。ポイントなど、どんな風になるのかを理解する必要がある」とルクレールは語った。
「最も重要なことは、メインレースがメインレースであり続けること、そしてメインレースの価値が下がらないことだ。僕としてはそれが最大のポイントだ」
「でも、少なくとも試してみたいと思う。短いレースなら、僕たちももっと攻められるかもしれない」
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