フェラーリ、空力開発で失敗? “設計と実データ”の相関に問題アリとビノット代表
F1に参戦するフェラーリは今季用のマシンSF1000の設計上の数値と実際のトラックでのパフォーマンス間の相関関係に問題があり、現在の仕様のマシンは空力的に“不安定な”ものになってしまっていると説明した。
Front wing of Ferrari SF1000
Mark Sutton / Motorsport Images
2020年のF1がいよいよ開幕を迎えたが、トップチームの一角であるフェラーリはドライバーのシャルル・ルクレールが弱気なコメントを出すなど、順調とは言えない状況にある。
彼らは2月のプレシーズンテストの段階でパフォーマンス面でライバルに遅れを取っていると認めていた。だが、マシンに対するアップデートは第3戦ハンガリーGPまで待たなければならないことが既に明かされている。
チーム代表のマッティア・ビノットはオフシーズン中の作業で何が上手く行かなかったかについて説明。設計上と実際のコース上のデータには乖離があり、空力面で不安定になっていると語った。
「冬のテストで、マシンは期待していたようなパフォーマンスを発揮しなかった」と、ビノットは改めて認めた。
「トラック上でのマシンは、我々が行なった設計で見みられたようなパフォーマンスを発揮していなかったんだ。設計と実際のコース上との間で相関関係を失っていた」
「当然のことながら、我々はまずそのことを理解する必要があった。そしてファクトリーに戻ってすぐにその作業を行なおうとしたのだが、(新型コロナウイルスの影響による)閉鎖期間中はそれができなかった。そして主に空力の面から見て、そこにいくつかの相関関係が崩れている部分があると我々は理解した」
「我々は去年の弱点を改善するために、多くのダウンフォースを求めてプロジェクトをプッシュしてきたと思う。そして最終的に我々が開発したものは、トラック上では空力的な強靭さの面で不安定すぎたんだと思う」
ビノット代表はハンガリーGPで予定されているアップデートが上手く機能すれば、今後の開発に向けた一歩となるだろうと考えている。
「我々が今行なっていることは単純に一歩下がって、理解し、問題を再評価して、それから前進しようということなんだ」
「ハンガリーではいくつかの開発パーツをもたらすことが我々の望みだ。そしてハンガリー上手くいけば、全ての問題に対処はできなくとも、間違いなくパフォーマンス面で一歩を踏み出すことができる。それまでに、我々は主要なライバルと比べて自分たちの立ち位置を理解できると思う」
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