復活目指すフェラーリ、2022年のチーム内バトルは「自由に戦わせる」方針と明らかに
フェラーリF1は2022年シーズン、カルロス・サインツJr.とシャルル・ルクレールのふたりのドライバーを「自由に戦わせる」と主張した。
写真:: Ferrari
フェラーリF1は2022年シーズン、カルロス・サインツJr.とシャルル・ルクレールが互いに自由に戦えるようにするという。
2022年はレギュレーションが一新され、勢力図に変化が訪れることが期待されている。フェラーリは2020年にコンストラクターズランキング6位と、チームの歴史上最大級に厳しい戦いを強いられた。しかし2021年は盛り返してランキング3位を獲得。そのため2022年には、さらなる飛躍が期待されている。
現在はまだプレシーズンテストも開始されていない段階であり、フェラーリがどこまで上位に食い込めるかは未知数だ。しかし彼らはチームが優勝やチャンピオンシップを争える立場に立った場合について、チームメイト同士のバトル関する方針をしっかりと話し合い、チームオーダー無しで自由に戦う方針に決まったと明かしている。
「もちろん、その件については2~3日前に話し合った」
ルクレールはチーム内バトルについての方針について訊かれると、そう答えた。
「僕らは自由に戦うことになる。言うまでもないけど、バカなリスクを犯したりするのはナシだ。僕らはチームのために戦っているんだからね。究極的な目標はフェラーリをトップに連れて行くことなんだ。それでも、僕らは自由に戦うことができるだろう」
サインツJr.も、ふたりが自由に争っていくことは重要なポイントだと認めている。ただルクレールと同じ様に互いを尊重し、「個人的な戦いでもフェラーリを第一に考える」ことを強調した。
2019年には、セバスチャン・ベッテルとルクレールがコース上で衝突を起こすシーンもあった。特にブラジルGPでは4位争いのさなかにふたりが接触し、両者ともにリタイアという最悪の結果になった例もある。フェラーリとしてもそうした過去の再現は避けたいところだろう。チーム代表のマッティア・ビノットは、ドライバーふたりの間で「素晴らしい話し合い」があり、ふたりが成熟していることを感じられたと話している。
「私としては、ふたりのドライバーが腹を割って正直な話し合いを行なって、成熟した姿を見せてくれたことを非常に嬉しく思っている」
「昨年も示されたように、彼らの仲は良好だ。しかし外部から見えるものが全てではないし、こうした話し合いへ臨む際は非常にデリケートになるんだ」
「彼らふたりは、とても成熟した精神を示してくれた。私も満足している」
サインツJr.は昨年フェラーリに加入したばかりだが、マシンに迅速に適応し、ルクレールをランキングで上回る活躍を示した。ルクレールは新たなチームメイトに敗れたことに思う部分があると認めつつも、自身のパフォーマンスには満足しており、さらなる改善の余地があると語った。
「運がなかったり、欲張りすぎたりでチャンスを失ってしまったところもある」と、ルクレールは言う。
「そういったコトから学んだよ。カルロスの大きな強みのひとつが、常に取りこぼさないところだと思う。どのレースでも彼はしっかりとやっている」
「でも僕は、ちょっと楽観的な部分がある。昨年は何度かそのせいでポイントを失ったこともあった。つまり、僕はその授業料を払って学びを得たということだ」
「痛手ではある。でも前に進んでいくしかない。過ぎたことでもあるからね。その瞬間は痛みを感じるけれど、シーズンを振り返ってみると、自分自身には満足しているんだ」
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