フェラーリ、2023年のパワーユニットは“爆弾”クラスの強力さ？　ハースF1代表が情報示唆

　フェラーリ製のパワーユニット（PU）を使用するハースF1だが、2023年型のPUは大きく進歩したことを示唆している。

　今シーズン、フェラーリはPUを大きく進化させてきた。前任のチーム代表であるマッティア・ビノットも、これまでにない大きな進歩だと胸を張っていたほどだ。彼は今夏、次のように語っていた。

「PUに関して、我々は大きな目標を設定していた」

「そして2022年に向けたPU開発においては、過去25年以上にわたって（フェラーリのファクトリーがある）マラネロでは見たことが無いほどの開発能力を目の当たりにしてきた」

　しかし、同時にフェラーリは信頼性の問題にも見舞われた。F1は今シーズンからPU開発が凍結されたため、フェラーリとしても性能を優先した開発を優先してきたが、そのしわ寄せが信頼性に現れたと言えるだろう。

　ビノットも信頼性の問題からチームがパワーを落とさなくてはならなかった状況にあったことをシーズン終盤に認めている。

　ただMotorsport.comの調べによると、彼らは最終戦アブダビGPでは問題の原因を改善し、パワーを引き上げて走っていたことが分かっている。

　さらにフェラーリは2023年シーズンに向け、“爆弾級”のエンジンを用意しているという。フェラーリ製PUを使用するハースのギュンター・シュタイナー代表は、ビノットから聞いた話として次のように語った。

「木曜日にマッティア・ビノットと会ったんだが、彼は来シーズンのエンジンは“爆弾”になると話していたんだ」

「エミリア・ロマーニャでは、フェラーリに対するサポートが厚い。もしエンジンに競争力があるなら、それは我々にとっても非常にポジティブなことだ」

 

Photo by: Glenn Dunbar / Motorsport Images

　ハースとしては今シーズン、サンパウロGPでケビン・マグヌッセンがポールポジション獲得するなど衝撃的な結果も獲得してきた。シュタイナーはチームの進歩に勇気づけられているとしつつも、まだ目標は達成されていないと来シーズン以降に向けたさらなる意気込みを示している。

「我々はパンデミックの中、厳しい2年間を過ごしてきた」

「今年のチャンピオンシップは上手くいったと思う。ただ、もっと上手くできる可能性もあった」

「我々としては、今年は成長の年だと考えている。マグヌッセンはプランにはなかったポールポジションを獲得してくれた。2023年には、更に成長したい」

「目標は順位を更に上げ、常にポイントを争うこと、そしていつか表彰台に立つことだ」

「来年はさらに前進したマシンを目の当たりにすることになるだろう」

「またアルファタウリを倒せることを期待している」