フェラーリPUの合法性、FIAは100%の納得はできず。論争長期化を懸念し和解
FIAは、フェラーリPUが合法だと確信はできなかったものの、論争長期化を懸念して非公開の和解契約を結んだと認めた。
写真:: Simon Galloway / Motorsport Images
昨シーズンにフェラーリがパワーユニット(PU)を不正に使っていたという疑いについて、フェラーリとFIAが”非公開の和解”に達し、2月28日に問題を終結させると宣言した。
これに対し、フェラーリPUを使わない7チームは、3月4日に揃って声明を発表。フェラーリとFIAの和解について、内容開示を求めた。
この声明に応えたFIAは、調査の結果、フェラーリがPUを運用する上でレギュレーションを完全に遵守していたかどうかについて、「完全には満足できなかった」と認めた。
しかしそれを証明するのは困難であり、FIAが何らかのアクションを起こした場合、チームがフェラーリを提訴して問題が長期化する恐れがあったと感じたようだ。
「2019年のシーズン中に行われた広範囲かつ徹底的な調査により、スクーデリア・フェラーリのPUは、レギュレーションの範囲内で動作していない場合があるとみなされる可能性があるという疑念が生じた」
FIAはそう説明した。
「スクーデリア・フェラーリは疑念に強く反対し、PUが常にレギュレーションに準拠して運用されていると何度も主張した」
「FIAは完全には満足していなかったが、問題の複雑さや違反の明確な証拠を示すことは実質的に不可能だということを考慮し、さらなる措置が必ずしも決定的なものにはならないと判断した」
「訴訟の行方は不確実であり、訴訟が長引くことに伴う負の影響を避けるために、司法および懲戒規則に従い、F1はフェラーリと効果的な和解契約を締結することした」
「こうした契約は懲戒制度に不可欠な要素として認められている法的手段だ。多くの公的機関やスポーツ連盟が使用している」
「和解契約の機密性は、懲戒規則によって規定されている。FIAはF1世界選手権の評価と、F1における規則の取締り役という役割を守るために、必要なすべての措置を講じる」
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