FIA、ハンガリーGPの正式結果を修正。ベッテル失格でハミルトン以下が順位繰り上がりも、依然“暫定扱い”
FIAは、F1ハンガリーGPの最終結果を修正。失格となり現在提訴の意思を見せているアストンマーチンのセバスチャン・ベッテルが2位から除外された。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
2番手に入ったセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)が失格の裁定を受けるなど、レース後もドタバタが続いたF1ハンガリーGP。その最終結果が修正され、ベッテルは暫定的に2位の座を剥奪された。
ベッテルが失格となったのは、レース後の再車検でFIAが義務付けている最低1リットルの燃料サンプル採取ができなかったため。しかし、アストンマーチンは実際にはマシンに規定量の燃料が残っているはずだとして、この裁定に抗議する意思を示した。
彼らはベッテルのマシンから十分な量の燃料が採取できなかったのは、リフトポンプが故障していたからではないかと疑っており、燃料が規定量残っていることを証明する必要があると考えている。
チーム代表のオットマー・サフナウアーは次のように語っていた。
「300ミリリットルの燃料しか残っていなかったとのことだが、我々の計算では燃料は1.44リットル残っているはずだ」
「あとはその事実をFIAに示すだけだ。そもそも燃料サンプルとしては300ミリリットルで十分なのだ」
現在、ベッテルのマシンはFIAによって押収されており、今後はフランスにあるFIAの技術施設に送られることとなっている。
ただ、ベッテルに失格の裁定が出されたにも関わらず、レース後にFIAから発行されたハンガリーGPの正式結果ではベッテルが2位になったままとなっており、アストンマーチンが提訴の意思を示していることだけが記されていた。現在はその修正版が発行されており、ベッテルは失格扱いとなり、3番手フィニッシュのルイス・ハミルトン(メルセデス)以下の順位が繰り上がる形となっている。
このように、当初発表された最終結果でベッテルが2位のままであったのは、管理者のミスであると考えられている。というのも、失格となったマシンは本来、例え抗議中であったとしても正式結果から除外されるからだ。
なお、修正版の文書には次のような文言がある。
「この結果は暫定的なものであり、スチュワードの裁定59に対してアストンマーチンが提出した異議申し立ての結果に従うものとする」
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