【訃報】F1実況の“伝説”、マレー・ウォーカー氏が逝去。享年97
英国『BBC』などで長きにわたってF1の実況を担当したマレー・ウォーカーが亡くなった。97歳だった。
写真:: LAT Images
イギリスで1976年から2001年までF1中継の実況を務めた名コメンテーター、マレー・ウォーカーが97歳で亡くなったことが明らかとなった。
この訃報は、イギリス・レーシングドライバーズ・クラブ(BRDC)が13日(土)に出した声明によって発表された。声明には次のように記されている。
「大変残念なことに、BRDCの会員でもあるマレー・ウォーカーが亡くなったことをお知らせしなければなりません」
「友人であり、モータースポーツ界の真のレジェンドであり、国民に愛されたコメンテーターであり、その笑顔は周りの人間も笑顔にさせました。マレーはこの世を去ったが、彼の足跡と声は、モータースポーツ界と我々の心の中に永遠に生き続けるでしょう」
「我々は、マレーがこのコミュニティに対してしてくれたことに感謝しています。マレーの家族と友人のことを思っています」
「友よ、安らかに」
ウォーカーは第二次世界大戦で従軍した後、1948年から実況のキャリアをスタート。当初は2輪レースを中心に実況していたが、1970年代からF1を担当するようになり、1976年からは英国の放送局『BBC』のF1中継の顔となった。放映権が1997年に『ITV』に移った後も、ウォーカーはITVで2001年のアメリカGPまでF1実況を続けた。日本のF1ファンでも、彼の甲高い声や熱のこもった実況を聞いたことがある人は多いのではないだろうか。
F1ドライバーを引退した1997年からF1中継の解説者となり、ウォーカーが引退するまで共にコメンタリーブースで中継を盛り上げたマーティン・ブランドルは、「マレー・ウォーカー、安らかに眠れ」とTwitterに投稿。さらにこう続けた。
「あらゆる面で素晴らしい男だった。国宝であり、コミュニケーションの天才であり、F1界の伝説だ」
Murray Walker and Co-commentator Martin Brundle, right in full flow in their F1 commentary box.
Photo by: Motorsport Images
ウォーカーの訃報に際しては、F1も声明を発表。そこには次のように綴られている。
「マレー・ウォーカーが亡くなったという報せを聞き、非常に残念に思う」
「彼のF1に対する情熱と愛は、世界中の多くのファンを刺激した。彼がいなくなって寂しくなるが、彼は永遠に我々の歴史の一部である」
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