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NAエンジンへの回帰は”空想”……将来のF1パワーはどうなる?

レーシングポイントのテクニカルディレクターであるアンディ・グリーンは、現在のF1パワーユニットは、エンジニアリング面で”過剰すぎる”と考えている。

The cars in Parc Ferme after the race

The cars in Parc Ferme after the race

Gareth Harford / Motorsport Images

 2014年からF1に導入された、V6ターボエンジン+運動&熱エネルギー回生システムの”パワーユニット”。熱効率は年々向上しており、メルセデスなどはすでに50%を超えるところまで来ていると言われている。F1の歴史上、最も効率的な動力源となっている。

 ハイブリッドシステムが導入される以前、自然吸気(NA)エンジンだった時代の熱効率は29%程度だった。そこから比べれば、大幅な進歩を遂げたと言えよう。

 しかしレーシングポイントのテクニカルディレクターであるアンディ・グリーンは、現在のパワーユニットの技術は、あまりにも過剰なモノであると考えていようだ。

「我々は今、マシンの後部に素晴らしい技術開発の成果を持っていると思う」と、グリーンは話した。

「しかしそれは、あまりにも素晴らしすぎるモノかもしれない」

「パワーユニットに関するテクノロジーの基準は、高すぎる可能性があると思う。私は、もう少しシンプルなモノを見たいと思う。それが私の見解だ」

「パワーが増えることについて、ノーと言うことはないと思う。このスポーツにおいて、十分なパワーというのは、どこまでいっても手にできないだろう。でもマシンは、もっとドライビングを難しいモノにする必要があると思う。より大きなパワーを、よりシンプルなパワーユニットで……それが、私の目指したいところだ」

 レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、かつての高回転エンジンに回帰することについては歓迎すると語った。しかしその一方で、より環境に優しいモノを追求している現在の流れの中では”ロマンチック”すぎる考えであることを認めた。

「感情的には、自然吸気の、高回転のV10やV12がF1に戻ってくるなら、それは素晴らしいことだと思う。しかし残念なことに、それらのエンジンは今ではもう時代遅れになっている」

 そうホーナーは語った。

「アンディが言ったように、今のエンジンの技術は驚異的なものだ。2023年もしくは2024年まで、エンジンのレギュレーションは安定している。だからF1の未来のために、正しい決断をすることが重要なのだ」

「自動車業界は現在明らかに、多くのことが変化している。そしてどんな技術が関連してくるのだろうか?」

「2025年に新しいエンジンが登場する時、それは5〜10年使えるモノでなければならない。だから実際には、我々は2035年までを見据えて話し合っている。非常に長い期間について考えなければいけないのだ」

「音が大きくてうるさく、高回転、そして自然吸気のエンジンに戻そうというのは、私の中ではロマンチックなことであるがね」

 ルノーのマネージングディレクターであるシリル・アビテブールも、現在の高い効率を誇るパワーユニットがあまり”刺激的”ではなかったとしても、自然吸気エンジンに戻るという考え方は楽観的だろうと語る。

「ロマンチックな考え方で言えば、同じことが言えるだろう。しかし明らかに、2025年には世界が異なっているだろう。それは確かだ」

 そうアビテブールは語った。

「我々は明らかにもっと多くのパワー、長く続けていけること、そして長い距離を走れることを必要としている。でも今後数年間で、新たな形の燃料が登場するだろう。とても違ったモノ……化石燃料ではない、合成燃料になるのかもしれない。それは魅力的なものとなる可能性もある。そしてそれによって、新たな開発が必要となるだろう」

「それがおそらく、進んでいく道なのだろう。高回転の自然吸気エンジンよりも刺激的ではないかもしれない。しかし我々が、自動車メーカーだけでなく、社会全体との関わりを続けていきたいと思うのであれば、おそらくそれが進むべき道なのだ」

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