フォーミュラEがユニセフと連携。コロナの影響を受ける子供を支援

　フォーミュラEとユニセフ（国連児童基金）は、新型コロナウイルスの感染拡大により影響を受けている子供達とその家族を支援するため、資金調達パートナーシップを結んだことを明らかにした。

　このプログラムにより集められた資金は、遠隔学習プログラムに貢献し、新型コロナウイルスと最前線で戦う病院スタッフと介護従事者に対する保護機器を提供することに使われるという。

　フォーミュラEのCEOであるジェイミー・ライグルは、今回のパートナシップ締結について次のように語った。

「フォーミュラEは、世界の子供たちとその家族の健康と福祉を守るための取り組みにおいて、ユニセフをサポートすることに尽力している」

「フォーミュラEはそもそも、電気自動車の普及を促進し、地球規模の気候変動を減らすことを目的に設立された。将来の世代のために、より安全でクリーンな生活を提供することが使命なのだ」

「今我々は、将来の世代を地球規模の健康上での緊急事態から守るために、直ちに行動を起こしている」

「ユニセフとのパートナーシップおよび最初の寄付は、世界中の弱い立場にいる子供達の健康、安全、教育を保護するための長期的な旅の始まりである」

　新型コロナウイルス感染拡大に対して、ユニセフはまず第一に、若者の健康と福祉を確保することを目指している。その次に教育に対する影響を減らし、誤報から生じる差別と偏見に取り組むことだとしている。

　ユニセフによれば、すでに15億人以上の子供達が、新型コロナウイルスの感染拡大による休校の影響を受け、いつも通りの教育を受けられなくなっているという。

　また、今回の新型コロナウイルス感染拡大の結果として予想される景気の後退は、収入が低い家庭の子供たちにさらに大きな悪影響を及ぼすリスクがあると指摘されている。

　ユニセフUKのパートナーシップ及び事前活動の副ディレクターであるサラ・ワードは、次のようにコメントを寄せている。

「フォーミュラEがユニセフの新型コロナウイルスへの対応をサポートしてくれる事を、我々は嬉しく思う」

「フォーミュラEなどの支援者からの寄付のおかげで、ユニセフは世界中で、人々の生活を変えられるような仕事を続けられることを、誇りに思っている」

「彼らからの待ち望んでいた寄付により、医療機器や衛生キットの供給、学習リソースの開発、予防キャンペーンの実施、誤報への取り組みなどの活動を行なうことにより、世界中の子供たちとその家族をサポートすることができる」