WEC

ロシア国籍チームのGドライブ、WEC&ル・マンへの参加取り止め。ルシノフ代表「FIAの差別的な条件を拒否する」

Gドライブ・レーシングのロマン・ルシノフ代表は、FIAが決めたロシア人ドライバーに対するレース参加条件を拒否すると声明。今季のWECとル・マン24時間レースへのGドライブの参加を取りやめることにしたようだ。

Gary Watkins

Gary Watkins

編集: 2022/03/07 6:15

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#26 G-Drive Racing Aurus 02 - Gibson: Roman Rusinov, Franco Colapinto, Nyck de Vries

 ロマン・ルシノフがチーム代表兼ドライバーとして率いるGドライブ・レーシングは、今シーズンのWEC(世界耐久選手権)やル・マン24時間レースへの参戦を取り止める決断を下したようだ。

 先週、FIAは世界モータースポーツ評議会(WMSC)の臨時会議を行ない、ロシア軍のウクライナ侵攻を受け、ロシアとそれを支持するベラルーシの選手や関係者について、それぞれの国旗を使ってFIA管轄のイベントに参加することを禁止した。ただこれらの国々の人々も「FIAの旗の下」でならば、該当するイベントにも参加できるとした。

 しかしルシノフ代表は、FIAが決定したロシア人ドライバーの国際モータースポーツへの参加条件を拒否すると、自信のインスタグラムで表明した。

「私はロシアのチーム”Gドライブ・レーシング”のドライバーとして、FIAの差別的な条件を拒否することを決めた」

 ルシノフはそう綴った。

「全てのアスリートの目標は、表彰台で自国の国歌を聞くことだ」

「10年間、国際的なレースを経験する中で、我々のチームは何度もそういう経験をしてきた。ロシアの国旗を掲げ、ロシアの国歌を聞き、そして歌った」

「ファンのため、そしてチームメイトのため、さらにはこのスポーツの名誉のためにも、私はこの書類にサインしない。それならば、まったく走らない方がいい」

「我々のチームは常に国際的で、ドライバーもメカニックもエンジニアも、世界中の様々な国から集まっている。もしも全員に国旗や出自、名前などを捨てるように頼めば、これまでのような真のモータースポーツへの愛情や、勝利を手にすることはできなかっただろう」

「Gドライブとしてレースに出場しないのは、残念なことだ」

「我々は我が国のモータースポーツを発展させるために、様々なプロジェクトを検討しているところである」

「スポーツの精神、全ての参加者に平等な条件が戻った時に、国際レースに復帰できることを心から願っている」

 motorsport.comでは、3月18日にセブリングで開催が予定されているWEC開幕戦に本当に出場しないのかを確認すべく、ルシノフに直接連絡を取ろうとしたが、現時点ではまだ連絡が取れていない。そのため、今回のインスタグラムでの声明が、FIAが発表したロシアおよびベラルーシのドライバーや関係者についての処置だけを受けて発信されたものなのか、好評されている以外に何らかの条件が定められているのかも不明である。

 Gドライブのメインスポンサーは、エネルギー関連の大手企業である”ガズプロム”であり、同社の株式の過半数はロシア国家が保有している。そのため、今回の事態を受け、世界各国で制裁対象とされている企業であり、Gドライブへのスポンサード体制がどうなるかも懸念されるところだ。

 なおGドライブは、ELMS(ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ)にも2台をエントリーしている。しかしそのうち1台はアルガルヴェ・プロ・レーシング(APR)との合同エントリーであり、Gドライブが参戦を断念したとしても、APRの単独プロジェクトとしてエントリーを維持する可能性が高そうだ。

 

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