レッドブルの決断はショックだった……ガスリー、トロロッソ降格を語る
ピエール・ガスリーは、ベルギーGPからトロロッソに事実上降格させられることになった件について、当初は2019年中はレッドブルに在籍し続けると言われていたため、”ショック”だったと説明する。
Pierre Gasly, Toro Rosso
Jerry Andre / Motorsport Images
レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、サマーブレイク前最後のレースであるハンガリーGP直後、ピエール・ガスリーを今季最終戦までレッドブルのマシンに乗せることが陣営の”意図”だと説明していた。
しかしこのレースの1週間後、レッドブルは2020年のマックス・フェルスタッペンのチームメイトとして誰が相応しいかを検討するため、シーズン後半戦はアレクサンダー・アルボンにレッドブルのマシンをドライブさせることを決めた。ガスリーはトロロッソに、事実上降格させられることとなった。
ベルギーGPの現場に姿を見せたガスリーは、トロロッソ移籍について初めてコメント。移籍の知らせは、プレスリリースが発表される日の午前8時42分に、レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコから伝えられたと語った。
「午前中に、それが決定されたことを知ることになった」
ガスリーはそう語った。
「もちろん、それはちょっとしたショックだった。そしてハンガリーGPの前後に言われたことではなかったので、がっかりした」
「チームは、僕が今年の終わりまでドライブすることになるだろうと言っていた。それを僕も信じていた」
レッドブルは、ルノーへと移籍することを電撃的に決断したダニエル・リカルドの後任として、ガスリーをトロロッソから昇格させた。この決定をした当初、チームはガスリーに対して忍耐力を持って臨むと約束していた。
ガスリーは、ドライブを続けると言われていた時と降格が伝えられた時の間に、状況がどう変わったのか分からなかったという。
「その決断が、今すぐ覆されることはないだろう」
ガスリーはそう語った。
「理解したとしても、そして理解できなかったとしても、何も変わることはない」
「僕はそれについて考えることに、あまり時間を費やさないようにしている」
「集中する必要があるのは、今季残りの9レースで、トロロッソとベストなパフォーマンスを発揮できるよう、全力を尽くすことだ」
ガスリーのレッドブルでのキャリアは、開幕前テストでのクラッシュから始まった。そして前半12レースにわたってフェルスタッペンに差をつけられ、結局フェルスタッペンが181ポイントを獲得したのに対し、ガスリーのポイントは63に留まっている。ガスリーの最高成績はイギリスGPでの4位。対するフェルスタッペンは2勝を挙げ、その他にも3回の表彰台を手にしている。
「シーズン前半、僕はもっと良い結果を手にできたかもしれない。だから部分的には、自分に責任がある」
そうガスリーは語った。
「このパフォーマンスとポイントの不足は、僕ら全員に責任があると思う」
ガスリーが満足いくポイントを獲得できていないことで、レッドブルはフェラーリとのコンストラクターズランキング2番手争いで苦戦することになっている。ガスリーはこれがチームが今回の決断に至った理由だと考えているが、もしもう少し時間的猶予を与えられたなら、物事は「もっと良くなっただろう」と信じている。
「正しい形で進行していたこともたくさんあった。しかし、いくつかの問題があったんだ」
「でも、今それについて議論することに意味なんてない。もう終わったことだ。だからそれについて話したくはない」
「残りのシーズンに役立つことを、いくつか学ぶことができた。でも、僕が変えられること、そして今後数ヵ月の間にもっと速くなれることについて、集中する必要があるんだ」
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