グリッケンハウス、WEC第2戦ポルティマオは“1台のみ”エントリーへ。第3戦以降は2台体制を予定
WECのハイパーカークラスに参戦するグリッケンハウスは、6月の第2戦ポルティマオへ“1台のみ”マシンをエントリーさせる予定だと分かった。
写真:: Scuderia Cameron Glickenhaus
スクーデリア・キャメロン・グリッケンハウスは、FIA世界耐久選手権(WEC)のハイパーカークラスへ参戦するため、新車『007 LMH』の開発を進めてきた。ただ5月に行なわれた開幕戦スパは欠場。第2戦ポルティマオでの参戦開始を目指すとしていた。
そのグリッケンハウスは、第2戦ポルティマオにエントリーすることを認めた。しかし今回エントリーするのは“1台のみ”で、2台体制によるフルエントリーが実現するのは7月16〜18日に予定されている第3戦モンツァ以降になるようだ。
ポルティマオで投入されるマシンは、これまでチームがテストプログラムを走らせてきた1台目ではなく、新造されたシャシーによるものになる。そして1台目に関しては、5月末に予定されている30時間の耐久テストを走った後、作り直されることになる。
今回のグリッケンハウスがエントリーすることで、ポルティマオ戦はハイパーカークラスに計4台が出走することになる。トヨタのGR010 HYBRIDが2台、アルピーヌA480(LMP1マシンによる参戦)が1台、そしてグリッケンハウスの1台だ。
チームの創設者であるジム・グリッケンハウスはmotorsport.comに対し、今回の1台体制によるエントリーについて次のように説明している。
「我々は常に1チーム2台による参戦を考えてきた。ただ(ホモロゲーションテストに向け)新しいクルマを用意できたなら、その方がパフォーマンスウインドウに近づくことが容易になる」
「現在我々は、ハイパーカーに良い感触を持てているところなんだ」
「2週間後に予定されているアラゴンでの30時間のテストで、マシンに機械面での問題がないことを確認するが、それはホモロゲーションには影響しない。アラゴンに我々は2台のマシンを持ち込み、ポルティマオでのレースに向けシェイクダウンを行なうんだ」
「ポルティマオでは我々は1台の新車を走らせる。そして1台目のマシンはその後、ニューマシンに合わせて完全に作り直すことになる」
「これまでテストしてきた“黒い(未カラーリングの)マシン”だが、ニュルブルクリンク24時間レース(6月3〜6日)へと持ち込むつもりだ。そこでフォルクスワーゲンの電動マシンID.R.と同じようにインスタレーションラップを行なうだろう。そしてグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード(7月8〜11日)へも向かうことになる」
「モンツァでのレースまでには、準備が整っているだろう。モンツァ、そしてル・マン24時間(8月18〜22日)では2台のクルマを用意するつもりだ」
なおグリッケンハウスはル・マン24時間以降に予定されている第5戦富士、第6戦バーレーンに関しては、エントリーについて確約していないと付け加えている。
「私はレースを愛しているが、ただのレーサーではなく、公道を走行可能なクルマを作る会社を所有しているんだ」
「ヨーロッパでも同様のことをするつもりだ(※グリッケンハウスの本拠地はアメリカ)。ただクルマを売るためには、資金が必要となっている。日本ではクルマは売っていないし、中東でも売っていないんだ」
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