”マゼピン問題”の結末は非公開の可能性も? ハース代表「全てを客観的に見る」
ハースF1のチーム代表であるギュンター・シュタイナーは、SNSに投稿した動画が問題になっているニキータ・マゼピンの処遇について、結果は非公表のまま終わる可能性があると語る。
Nikita Mazepin, ART Grand Prix
Joe Portlock / Motorsport Images
ハースF1は、2021年のドライバーとして新人のニキータ・マゼピンを起用することを12月1日に発表した。その1週間後、彼のSNSには、自動車の助手席に座るマゼピンが後部座席の女性の胸を触る動画が公開され、波紋を広げた。
ハースはマゼピンの”忌まわしい”行動をすぐさま非難。チーム代表のギュンター・シュタイナーは、F1最終戦アブダビGPを前に、この問題を「非常に真剣に」受け止めていると発言した。
マゼピンも事件発覚後、「F1ドライバーとしてより高い基準を保たねばならなかった」と謝罪した。
最終戦終了後、シュタイナー代表はこのマゼピンの一件について、「まだ検討中のトレイの中に置かれたままだ」と語った。
「ご存知の通り、週末にはレースが行なわれていたので、その対処には集中できなかった」
そうシュタイナー代表は語った。
「それはオフィスに戻り、次の週に行なう仕事になるだろう。今は旅の最中だから、それが終わってから対処するよ」
「レースの週末が始まるまでの間には話をした。しかし、今は集中すべきことがあるから、何もすべきことはないと言った」
マゼピンは今季のFIA F2でランキング5位に入り、F1の参戦に必要なスーパーライセンス発給条件を満たした。
予定通りハース入りを果たすことになれば、マゼピンはチームにかなりの資金をもたらすことになるだろう。彼はキャリアを通じて、化学会社ウラルカリのオーナーで、彼の父親のドミトリー・マゼピンから、潤沢なサポートを受けてきた。その資金が、F1チームにももたらされるはずだ。
しかしシュタイナー代表は、金銭的な影響は考慮せず、客観的に状況を評価できると主張。しかし下された裁定の詳細が公開されない可能性もあると語った。
「明らかに客観的な評価を行なうことができる」
「しかし先ほども申し上げたように、私は来週それについて対処するつもりだ」
「おそらく皆さんは、どういう風に対処されたか、そしてどんな状況だったか、決して知ることはないだろう。なぜなら私は、それらを秘密にしておくからだ」
シュタイナー代表は、今回の事件に対する個人的な反応を考えないようにすることが重要であり、決定を下す前に客観的になり、全ての詳細を知る必要があると語った。
「それは、私の個人的な反応になってはならないと思う」
そうシュタイナー代表は語った。
「まずそれを調べたが、何の反応もしなかった。客観的でいる必要があるからだ。私としては、そのことに反応する必要はない」
「私は事実をまとめ、関係する人たちと話し、それがどのように起きたのかということについても話す必要がある。そしてその後で、私は自分の評価をすることができる」
「個人的なことは、現時点では分からない。私は今、その決断を下すことはできない。なぜなら、今は客観的ではないからだ」
「私は今回のこと全てに対して、客観的である必要があるのだ」
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